内野川の両岸約4kmにわたって植栽されているツツジは、昭和60年の植栽開始以来、手野地域のシンボルとして多くの住民の手によって管理されてきました。その結果、春には満開の花が地域住民をはじめ、県道を通行するドライバーの心を癒す存在となり、今では地区外の人々にも「手野の春の風物詩」としての認知度が高まっています。
手野まちづくり振興会では、他地域住民との交流機会の拡大と地域資源の更なる磨き上げを目指すとともに、昨今の健康志向の高まりとウォーキング人口の増加を背景に、このつつじをはじめとした手野の農村風景を眺めながら歩く、「第1回芹生の郷つつじウォーク」を4月16日(日)に開催しました。
大会では旧手野小学校をスタート・ゴールに、下方までを往復するショートコース(約6km)、下方~城河原小学校を往復するロングコース(約12km)の2つのコースを設定。町内外から参加された266名が、のどかな農村風景と心地よい春の風を感じながら、自分の体力に合わせたコースを歩きました。
コースの途中に設置した3か所の休憩ポイントでは、当日朝から下方のハウスで収穫された新鮮なイチゴや、出荷の最盛期を迎えた天草晩柑などが振る舞われましたが、これらの品には人気が集中し、すべての休憩ポイントでも瞬く間になくなっていました。
また、今回の大会では城河原地域づくり振興会の協力のもと、同日に「芝桜鑑賞会」を開催していただいたことで、コース上の見事な芝桜を楽しめたり、ガネ揚げやこっぱもちなどの特産品の販売会が開かれるなど、2地域の連携が深められるとともにコース上のサービス充実につながりました。
ゴール後のグラウンドでは、生活部の皆さんが調理された「豚汁」と「おにぎり」に参加者全員が舌鼓を打ち、会場内の「特産品販売ブース」では、天草晩柑や赤飯、まんじゅう、焼きそば、晩柑を原料としたサイダーなどが販売され、多くの方が購入していました。
今年はつつじの開花が例年より大幅に遅れたため、コース上ではつつじの花を見ることができませんでしたが、たくさんの交流が生まれ、手野地区を知ってもらうきっかけづくりとなったウォーキング大会となりました。