本校にて、天草市社会福祉協議会天草支所の主催で、災害ボランティア養成講座が開催されました。
目的は、大規模な地震・風水害・火災等に備え、救急法の講習。炊き出し訓練等を行い、地域住民の防災意識・防災知識の高揚をはかり、災害弱者への支援協力の強化、地域住民相互の協力体制の確立をはかることを目的としています。
日本赤十字社熊本県支部よりご指導の先生をお招きして開催されました。
昨年3月の東日本大震災、7月の九州北部豪雨等で災害ボランティアが注目されています。大江地区でも数十年の間隔ですが水害にあっています。よそ事ではありません。まさしく「天災は忘れた頃にやってくる」です。日頃からそのような対策を考えておくことが必要です。そのための子どもたちへの教育の一環として、行われました。
内容は、炊飯と災害時の心構え、三角巾の使い方です。
まず、炊飯。ハイゼックスというポリエチレン製の小さな袋に、米1合と水を入れ、口をしっかり結びました。そして沸騰した大きな鍋の中に入れます。30分したら引き上げて10分から15分間の蒸らしです。
まずは講師の東先生がお手本です。
理科の実験っぽい感じですね。真剣な眼差し。
空気を抜いて縛るのに、結構悪戦苦闘。
お米と水が入ったハイゼックスの袋をざるの上に並べます。
大きな窯です。沸騰させたお湯の中にざるごとつけました。
ご飯が炊ける30分の間に、災害時の心がまえについての話です。非常持ち出し袋の確認と、みんなで助け合うことが必要だということでした。非常持ち出し袋の中身については、食料3日分、水は一日一人2リットルとして3日分、懐中電灯、ラジオなどが必要ということです。これから台風の季節なので役に立つことと思います
次は、食事タイムです。自分たちが作ったご飯と、レトルトカレーでお腹いっぱいになりました。
ご飯をほぐしてからカレーをかけます。
炊飯器がなくても、こんなに簡単にご飯ができるんだぁ。結構美味しいじゃん。
指導・協力していただいた先生方も一緒に。
最後は、ケガの手当と三角巾包帯の使い方です。
ケガをしたら、①ばい菌が入らないようにすること(水で洗う・消毒)、②血を止める(布・手・指で押さえる)ことが大事だということを教えていただきました。
仕上げは、この事業に協力をいただいた婦人会・民生児童委員・食生活改善推進員の方々にけが人になっていただき、子どもたちが手当をする、という疑似体験をさせていただきました。
子どもたちの今後にとって、本当に貴重な経験をさせていただきました。皆様方ありがとうございました。