今も地域に残る伝統の祭り「栖本例大祭」
熊本県重要無形文化財「栖本太鼓踊り~そこに先人たちの足跡が~」
寛永14年(1637年)島原、天草の乱後、初代代官「鈴木重成」は、治世と民心の安定を図るため、正保2年(1645年)、天草全島の祈願所として栖本城の麓に栖本諏訪神社を建立。乱後の天草は住みつく人も少なく、凶作続きで人心は極度に荒廃していた。当時の神主「森碩哉」はこの窮状を救うため田畑を開かせるかたわら、日本古来の宗教を広めて人々の信頼を一心に集めるようになったとされ、諏訪神社への思慕と敬心の念は津々浦々まで諸人の心に募り、それを象徴するかのように太鼓踊りが奉納されるようになったと云われる。
星霜移り変り、文化3年(1806年)当時、太鼓打ちの名人と言われた「辰五郎」が、笛を取り入れ、舞を振り付け、今に残る勇壮で絢爛な栖本太鼓踊りとなり、時代の変遷にもめげず、郷土の遺産として継承され、郷土に生きる若人により民俗芸能として300有余年の長い伝統を誇り生き続けている。
現在も毎年11月の第2日曜日に町内を練り歩く神幸行列が行われており、境内では、立笠・台笠「通称:とったかとこせい」と勇壮で絢爛な「栖本太鼓踊り」、愛らしい姿の玉振りの子どもが大きな獅子を激しくあやつる「栖本獅子舞」が奉納され、長い伝統を誇るふるさと栖本町の文化として時代が変わっても郷土に生きる人の手により、先人たちの遺産として継承され生き続けている。

▲神幸行列 ▲立笠・台笠
(町内を行列一行が練り歩く) (テンポのある面白い掛け声は見物客の笑いを誘う)

▲栖本太鼓踊り
(栖本太鼓踊りは祭りのハイライト)

▲栖本獅子舞
(玉振りの愛らしい姿が見物客を魅了)
今年は、11月10日(日)栖本例大祭が行われます。
現在まで大切に受け継いできた郷土の遺産を見にぜひ栖本町へ遊びに来てください!
また、栖本太鼓踊りから銘々され、天草有数の水量を誇る河内川の恵みを活かし、厳正な品質検査に合格したコシヒカリ一等米とステビア米をブレンドして醸造した栖本オリジナル焼酎「栖本太鼓の響」も町内販売店にて販売しております。こちらもぜひご賞味ください!

(お問い合わせ先)
栖本地区振興会
電話 0969-66-2293(栖本地区コミュニティセンター内)