ようやく陽射しが暖かくなりました。
旧河内小学校(現在栖本地区コミュニティセンター)より松島へ向かって150mほど進んだ倉岳林道の分岐点より登り4Km程で倉岳のふもとに小ヶ倉観音はあります。
小ヶ倉観音(こがくらかんのん)には御堂があり、御堂裏の岸壁の中央に3種類のぼん字と2種の刻まれた史跡(磨崖碑)があります。
正面から見て最上部は、「キリークの阿弥陀如来」、その下の右が、「サクの勢至菩薩」、左が「サの観音菩薩」で三尊を表し、その下の刻記は、「カーンで不動明王」、最下部の大きな刻記は、「連座(連華)」とみられ、これらの横に「千時長享元年丁未二月」
(一四八七)とあります。
御堂は、弘化三年十一月二五日(一八四六)江戸時代に再建されてあり、御堂の敷地は、古い巨石の石垣積みで(長さ約13m・高さ5m)この石垣の下方には、大きな滝(幅約15m・高さ6m)があります。