ワンチュク国王と鈴木正三
11月23日(水)天草市の本町では、鈴木神社例祭と産業祭を合わせて本町ふるさとまつりが開催された
鈴木神社は、天草島原の乱に参戦し活躍した鈴木重成、重辰、正三の三兄弟を祀って建立された。
代官として赴任した重成は、行政の仕組みを整え社寺を建てるなど民心と暮らしの安定に努めた。
平成19年11月23日には、鈴木三公像建立期成会により、鈴木重成、重辰、正三和尚の鈴木三公の像が建立された。
製作者は中村晋也先生で、三重県亀山市生まれ。平成19年には文化勲章受章された。
像の右奥には、重成の兄、正三和尚が杖を持って立っている。弟の重成の要請で天草へ布教し諸寺院を復興し優れた仏教思想書として高く評価されている。
心こそ 心まどわす心なれ 心に心 こころゆるすな
この歌は正三和尚がまとめた「万民徳用」に記されている。私たちは、いつも揺れ動く心に振り回されて生活している。ころころ動く心のままに生きていけば、自分の欲望ばかりを求めて、他人や社会に迷惑をかけることになる。
しっかりと自分の本心を見据えて生きることで自己が確立され、他人や社会、自然などと調和した心豊かな人生を過ごすことができるとの教えである。
先ごろ日本を訪問されたブータンのワンチュク国王は、東日本大震災で被災した福島県相馬市の桜丘小学校を訪問され、ブータンの国旗に描かれ国のシンボルともなっている「竜」の物語を引用し、「竜は私たちみんなの心の中に居て経験を食べて成長します。だから私たちは日増しに強くなるのです」と励まされた。
ワンチュク国王と鈴木正三の教えはどこか共通するものがあると感じた。
鈴木神社 http://yumeko2.otemo-yan.net/e473085.html