上津浦地区は、中世時代から天草五人衆の一人「上津浦氏」が上島北岸で豪族として覇権をふるってきた歴史があります。天草一の五輪の塔が残されており、平成2425年度には、本丸、二の丸跡の城山の発掘調査も行われました。


 また、キリスト教が伝来すると、上津浦氏の最後の殿様「種直」もキリシタンとなり、領民も全て入信。南蛮寺が建てられるなどキリシタン文化が花開き、キリシタン墓石など、今に往時をしのぶ歴史と文化が残されています。


 そのほか、地域内には、天草島原の乱後に建てられた正覚寺などの神社仏閣の他、地域の五穀豊穣と安寧を願う「老岳神社」、「山の神」、「地蔵堂」など、数多くの御堂や祠が残され、今でも地域の人々が例祭を行うなど守り受けついできています。


 上津浦地区振興会では、今年の3月末、そのような「歴史と文化が薫る上津浦」を地図や写真、案内文で紹介した看板を制作し、地区コミュニティセンターと有明地域の観光の中心であるリップルランドに設置しました。地区コミュニティセンターには2m×1mの看板を、リップルランドには指定管理者の協力を得て、第2駐車場に3m×2mの大きな案内板を設置しました。


 これを機に、地域の人たちがより地域を理解し受けついでいこうという機運が醸成され、さらに多くの人々が来訪し地域を知ってもらえることを期待しています。


 地域にすむ私達は、先人が築きあげてきた歴史や文化、伝統をこれからも守り受けつぎ、未来に残し伝えていきたいと考えています。


ぜひ、一度、上津浦地区にお越しください。

史跡看板(コミセン)史跡看板(リップル)

プーさん亀場地区振興会プーさん

帽子岳様

【帽子岳様】

 亀場町と枦宇土町と楠浦町の境に、“帽子岳”という山があります。この帽子岳は、近くに住む人々から、帽子岳様と呼ばれています。なぜ、帽子岳様と呼ばれるのか、それはこの山の頂上に神様が祭ってあるからです。

 帽子岳様に参拝する人は、若者が多いという特徴があります。それはなぜかというと、帽子岳は帽子を頭にかぶった形をしており、帽子は大切な頭を守るためのもの、つまり、帽子岳様は頭脳の神様であります。頭をよくしてくださる神様として昔から信仰されており、望みの高校へ進学したい、希望の大学に合格したい、そんな願望を帽子岳様は成就させてくださるとして、例祭の日には、若者の参拝者が多数訪れています。

 また、帽子岳様は蟻の神様とも言われています。浜の塩砂を藁筒の中に入れ、それを帽子岳様に献上して参拝する。そして、その塩砂を少々いただき、家に持ち帰って大黒柱の敷石の上に置くと、蟻が家の上に上がらず、蟻の駆除をしてくださると言われています。

 そのほか、帽子岳様には次のような不思議な話が伝えられています。

 むかし、食場の人々は帽子岳に登ったり降ったりして祭りをするのが、苦になったのであろう。「食場ん氏神様と帽子岳様ば、いっしょにして祭るごつしゅうじゃっか」ということになった。そこで若者たちは帽子岳から神様を食場の氏神様まで、かつぎおろし祭りをしたそうである。すると食場一帯に悪病か流行して多くの人々が苦しんだ。するとだれ言うとなく「あん食場の悪病は帽子岳様のたたりじゃ、帽子岳様ん腹立てらしたと。氏神様といしょに祭りなんかすっでじゃっか」という人が多くでてきた。そこで食場の若者たちは、帽子岳の神様を再びかつぎ上げ、もとの処へ安置し、例祭を旧の二月十六日にきめ祭り、その後悪病も流行しなくなったと言い伝えられている。(亀場町誌より)
帽子岳様の神様 例祭へ訪れる若者たち
 本年度の例祭は、313日(日)に行われます。亀場地区振興会と食場地区との協賛で、“健康づくり帽子岳登山”を開催し、食場地区婦人会より、参加者に豚汁、おにぎり、ぜんざいを無料提供いたします。詳細につきましては、亀場地区振興会(TEL0969-23-4473)へお尋ねください。

プーさん牧島地区振興会プーさん

「牧島」の由来

源平落人伝説にまつわる地名が数多く残り、「義経の船隠し」や「頼朝越え」などが、今もなお語り継がれています。

 島名は、天草五人衆のひとり栖本氏の牧場があったことから牧島と呼ぶようになったと伝えられています。字名で牧向(マキムカエ)・牧本(マキモト)があり、""は馬や牛などを放し飼いにしたところを意味していると言われています。また、同じく字名で眞米(マゴメ)があり、これは馬を囲い飼育した場所を意味する"馬籠(マゴメ)"に関連した地名と考えられます。

 また、牧島地区には源平落人伝説のほか、次のような名所もあります。

 

【アンモナイト館】

アンモナイト館は、小さな建物ですが地層に埋まったままの直径60cmもある巨大アンモナイトを見ることができます。この化石は“ユーパキディスカス”という種類で、アンモナイトとしては九州最大の大きさとみられており、約8,500万年前の深い海でたまった地層に入ったままの状態で保存されています。道ができる以前は海岸だったところで、昔はこのアンモナイトの横を歩いて通ることができたそうです。

 また、このアンモナイトの化石は天草市の天然記念物にも指定されています。
アンモナイト館

【ニガキ化石公園】

 公園には、およそ1億年前の化石の入った大小さまざまな岩塊が、20個ほど野外展示してあります。これらの石は、採石場での採掘や1998年の台風による嵐口崎の海岸道路の崩壊によって見つかったものです。中には 2mくらいの岩塊にびっしりと海にいた貝の化石がついているものもあります。また、公園内には鉄でできた“植物食恐竜イグアノドン”や“翼竜プテラノドン”などのオブジェもあります。
化石公園

 源平落人伝説や太古の化石など、歴史あふれる牧島地区へ、ぜひお越しください。


プーさん浦地区振興会プーさん

倉岳町・浦地区は、上天草市松島町・姫戸町・竜ヶ岳町と隣接し、「天草市の東側の玄関口」として美しい景観を誇っています。

 

地区内では、春と秋に子どもから大人まで参加し、季節の花を種から育てる花いっぱい運動や、地域の方々がご自宅の花壇を整備されるなど、コミュニティ・ガーデン作りを目指した活動を行っています。

そのほか、地区内全域に植栽している彼岸花、天草市では一風変わった棚田の風景が楽しめる荒平棚田など、地区独自の景観をもっています。

 

また、地区の宝である子どもたちが、安全安心に過ごすことのできる環境をつくるため、浦地区コミュニティセンターを拠点に、家庭と地域が連携して子どもたちの見守りを実施する“放課後子ども見守り事業「浦っ子クラブ」”を実施しています。世代間交流や門松づくり交流会などの事業を通して、心豊かな人間性を育み、地域への愛着をもった子どもに育ってくれることを願っています。

 

四季折々の豊かな自然に囲まれ、子どもから高齢者まで地域全体が笑顔に溢れる“浦”に心を癒しに来られませんか♪

荒平の棚田 門松づくり交流会

         ▲荒平棚田                ▲門松づくり交流会のようす

プーさん下田南地区振興会プーさん

 地域の宝「妙見ヶ浦」

 

妙見ヶ浦は、昭和10年に国指定の名勝天然記念物となった、天草西海岸の代表的な景勝地です。海岸一帯は、高さ20mから80mに及ぶ断崖が連なり、大小の島が岸に接しています。

手前の大きな島には高さ20m、幅8.5mから20m、深さ50mの妙見洞門があります。

 この洞門は小舟などで容易に渡ることができ、洞門は互いに交差し合った断層の海蝕洞門と鍾乳洞が垂れた奇観の部分もあります。

 古語りでは、妙見ヶ浦には、浦島太郎のお墓があるという話しもありますが、訪れた旅人を感動させる風景は今も健在しています。

また、歌人、与謝野晶子も次のような詩をうたっています。

 

 “人しばし 舟をつなげば 青玉の 光を放つ 洞門の水”

 

 この素晴らしき景観を、ぜひ、一度ご覧にいらっしゃって下さい。

妙見ヶ浦

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