文化庁主催による「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」の一環で、「清和文楽」鑑賞の機会をいただきました。
文楽（人形浄瑠璃）は国の重要無形文化財であり、ユネスコより「世界無形遺産」に認定されています。
清和（上益城郡山都町）から、３時間半かけて、１０人の文楽の里協会の方々が来られました。普段は農業を営まれ、農閑期に文楽をされています。熊本県で文楽が残っているのは清和だけ。常設の劇場があるとなると、全国でもわずかです。常設の「清和文楽館」ができてからは、定期公演もあり、数年に一度は海外公演があったり忙しいそうです。
火曜日は本当は休館日。その貴重な休みを使って、子どもたちを対象に出張講座をしていただきました。
まずは、荷物の多さにびっくりです。舞台がそのまま体育館に来ました。
舞台設営が終わり、打ち合わせの最中です。
本校児童１９人（残念一人欠席でした）＋魚貫小児童３２人です。
人形について説明です。
頭（かしら）が細かく動く人形について、実際に眉、口を動かして表情の付け方の説明です。
３人一組になって動かします。
一人は頭と右手、一人が足、一人が左手です。
３人の息が合わないと、・・・・・・・笑いの渦に･･････
さて、いよいよ本番。
「日高川入相花王」渡し場の段です。ストーリーの簡単な説明の後、始まりました。
船頭の意地悪なそぶり。
悲嘆にくれる清姫。
逆上し鬼と化す清姫。
恐れおののく船頭。大蛇と化し川に飛び込む清姫。
言葉自体は難しいものでしたが、生きているかのような人形の動きに、子どもたちも引き込まれていました。
太棹の三味線の音色も情景と良く合っており、「総合芸術｣といわれるゆえんだと、参加者全員で文楽を堪能しました。
本当にわかりやすく、文楽館でもう一度見てみたいと思わせる内容でした。
休憩をはさみ、子どもたちの体験の時間です。
結構、さまになっていますよ。
ちょっと白い目が恐いよ～
「ほらほら、次はおまえじゃ。こっちに、こいこい。」
難しいのか? 楽しいのか?
突如、鬼女に変身。分かってはいても「オォー！」
恐いもの見たさ？ で一番の人気の人形でした。値段は車一台分とか・・・・・
清和文楽館の皆様、このような貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
翌日の熊日新聞に掲載されていました。
・・・・・・写真は魚貫小の子どもですが･･････(-_-;)
