(前回までのあらすじ)
末永さんご夫婦と、美味しい海の幸をいただきながらお酒を酌み交わす・・・
そして、末永さんは小値賀への熱い想いを語り始めた・・・
「このままではいずれ無人島になる!」
末永さんは、強い危機感から、民泊の受け入れを始めるようになった・・・
(本編)
末永さんのお宅には、これまで民泊で交流を深めた方々、とくに修学旅行のこどもたちからの、数多くの御礼のメッセージなどが飾られていました。
なかには外国からのお客さんも・・・
「楽しかですよぉ」
末永さんの奥さんが、優しい笑顔で話されます・・・
もちろんご苦労もあると思いますが、こどもたちや遠く離れたところから来られたお客さんとの交流を楽しんでおられる様子です!
中学生や高校生がたくさんご飯を食べたので足りなくなり、お隣にもらいに行ったこと・・・
石垣島から来たお客さんが、ジャミセンを弾きながら、泡盛を飲んで大騒ぎしたこと・・・
外国から来られたお客さんには、身振り手振りで何とかなるということなど、楽しそうにお話しされます・・・
普段はお二人で暮らしておられるので、どきどき訪れる民泊客との交流が、生活のアクセントになり、生き甲斐のようになっておられるのかもしれません・・・
私たちお客さん側も、久しぶりに親戚の家に遊び来たような、久しぶりに実家に帰ったような、初めて訪れた家なのに、なぜか懐かしい感覚を受けることができます。
天草から行った私たちがこんな気持ちになったぐらいなので、都会で暮らしている人は、もっと刺激を受けると思います。
核家族化が進んだことや、未婚の人が増えて、家族という単位がどんどん小さくなっている現代社会において、田舎で、大家族と団らんするという擬似的な体験を、民泊は与えることができます。
毎日、田舎の大家族の中で暮らすことは面倒だし、働く場所もないからやりたくてもできないが、効率性を求めすぎた現代人が、ときどき陥る寂しさのような感情を癒す、手軽なツールとして民泊への需用があるのかもしれません。
夜も更けてきたので、団らんを終えて休ませていただくことに・・・
布団を敷いていただいて休ませていただきましたが、初めて泊めていただいた場所にもかかわらず、家で休みよりぐっすりと眠ることができました・・・
次回は、おぢかの、離島ならではの手つかずの自然を紹介します・・・
この「おぢかリポート」では、おぢかの島人たちの「熱い想い」をシリーズでお知らせします。
また、次回をお楽しみに!