1.世界遺産とは

 世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた貴重なたからものです。世界遺産にはさまざまな国や地域に住む人びとが誇る文化財や自然環境などがあります。
 なかには人類の残酷な歴史を刻むもの、また戦争や自然災害、環境汚染などにより危機にさらされているものも含まれています。それらは国際協力を通じた保護のもと、国境を越え今日に生きる世界のすべての人びとが共有し、将来の世代に継承すべきものです。


2.世界遺産の種類

 世界遺産には次の3種類があり、有形の不動産が対象となっています。
  ●文化遺産
   顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など
  ●自然遺産
   顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、景観、絶滅のおそれのある
   動植物の生息・生息地などを含む地域
  ●複合遺産
   文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている遺産
   種類別世界遺産リスト登録件数は2015年7月現在
   文化遺産802件、自然遺産197件、複合遺産32件  総数1031件


3.長崎の教会群とキリスト教関連遺産とは

 私たちが世界遺産へ登録を推進している「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は、キリスト教の伝来から、今日までの歩みが、世界史の中でも高い価値とストーリーを有している文化遺産です。中でも、「天草の﨑津集落」は、弾圧から潜伏が高い評価を受け「長崎の教会群」の構成資産に選ばれました。
 世界遺産推進室では 天草市から世界遺産を排出すべく『「天草の﨑津集落」を世界遺産へ!』というスローガンを掲げ、熊本県・長崎県・関係市町とともに平成30年の世界遺産登録を目ざしています。