クリスマス、すす払い、除夜の鐘、初詣。そして、春祈祷、七草が過ぎると、豆まき、立春、針供養、聖バレンタインデーと多彩な行事が続く。さまざまな宗教関連の行事を執り行う日本人に、宗教とは何なのかを問いかけることは無意味なことだろうか。きっと、このような時代だからこそ、しなやかな多様性を育む天草を訪ねて頂きたい。


※写真は本渡諏訪神社です。


諏訪神社鳥居


諏訪神社手水鉢 1


諏訪神社手水鉢 2

キリシタン館に隣接し、五和町より移転整備したキリシタン墓地がある。雪化粧したキリシタン墓地は静寂につつまれ、張り詰めた空気が流れていた。天草にキリスト教を宣教したアルメイダ神父記念碑の梅は、白い花が咲いているかのように輝いている。雪の風景は、いつもと異なる空間を作り出してくれる。


積雪(キリシタン墓地)



雪に覆われたアルメイダレリーフ

1月8日と9日、前庭の山茶花(サザンカ)が雪化粧し寒さの中で花弁の紅色が際立っていた。山茶花は庭の植え込みや垣根などに用いられるが、今が見ごろだ。「山茶花山茶花、咲いたみち、たき火だたき火だ落ち葉たき・・・」と、童謡「たき火」を思い出した。久しぶりの雪に天草は大騒ぎだが、何か心が弾む。


山茶花


積雪(前庭)


積雪(キリシタン墓地)

梅の花が堅い蕾を膨らませている。コロナ禍で、一輪ほどの温かさを感じることはできないが、庭の植木鉢の花々が季節の移り変わりを告げている。妻が2年前の梅酒を出してきたので、畑のレタス・大根・生ハムのサラダをリクエストした。明日は七草、年末年始で酷使した胃袋を休ませ、今年の健康を願いたい。



梅の花 1


梅の花 2

正月飾りの「ゆずり葉」は、緑色が濃くすがすがしくなる。新葉が出揃ってから古い葉は黄色く色づき散っていくが、天草では「ツゥンノ葉」と呼ぶ。我が家の畑には父が植えたゆずり葉の木や松・竹・梅がある。父は「すぐに正月飾りができるように」と言っていたが、一緒に山に入りウラジロを取ったことを思い出す。



ゆずり葉


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