天草工業高校2年生の3人が、インターンシップで館内業務を体験している。
初日は、天草キリシタン史などの授業で戸惑っただろう。
そして、「何のために働くの」と質問する。「お金を稼ぐため。生活のため。」と応じる。「それだけだろうか?」と更にイジワルな質問。
「私は働く中でスキルを高め、社会人としての喜びを感じた。退職してこれまでの経験を伝える事で働いた証を残している」など、おじさんの自己満足を話す。
現代の日本では、職業、金銭、宗教に関する教育がなおざりになっているのでは・・・。
谷川俊太郎の最新詩集「ベージュ」を読んでいる。
帯に「18歳の日、ぼくは湧き上がる詩を大学ノートに書き始めた。あれから70年―」とある。
あとがきには「米寿になったが、ベージュという色は嫌いではない。」と。
県立図書館で講演されたとき、色紙を書いて頂いた。
「君はどう読みますか?」。私なりに句点を付けて読んだ。
「正解は?」と尋ねると、「ありません。好きに読んでもらえれば。」とのこと。
間もなく90歳を迎える巨人はユーモア満載。しなやかさと強靭を併せ持つ瞳で笑いかけて頂いた。