★天草市における 『地区振興会のねらい』


 「ボランティア」や「地域づくりの団体」などで行われてきた自治組織を基礎として、

小学校区などの地域住民で構成し、

地域で行っている各種の活動や地域行事等の運営などに加え、地域が抱えている諸課題の解決に向けた取り組みや活力ある地域づくりを展開するための組織です。

 

平成18年3月27日に「天草市」が誕生しましたが、

  『自分たちの地域は、自分たちで守り、創り上げていこう』

という地域の自立をめざした組織として、天草市内に51の地区振興会が設置されました。
 

      ★総務省が目指している地域コミュニティー

 

 近年、少子・高齢化、農山漁村地域の過疎化、家族の形態の多様化・個人化が急速に進展してきています。

 

そのようなことなどにより、地域の共生の力が脆弱化してきているといわれています。

 

そこで、

地域コミュニティによって、セーフティ・ネットを強化することの必要性や

地域福祉の基盤として、地域コミュニティの役割が増してきています。

 

また、家族の多様化・個人化などにより、家庭の育児・教育力の向上が課題となっており、

 

地域コミュニティによる見守り・子育て支援の必要性が増してきています。


一方、制度面においては市町村合併が進み基礎的自治体の規模が大きくなり、道州制議論も始まっています。

 

こうした中で、地方公共団体の存立基盤である従来の共同体意識が拡散し、

地域力が希薄になれば、

地方公共団体又は地域コミュニティ組織等によって供給される住民サービスの質・水準の低下を招きかねないという懸念もあります


また、地方分権が進む今日、地域の自律は一層求められてきています。


行政は、こうした観点から、地域自治組織やプラットフォームなどを活用することにより、団体自治ばかりではなく、住民自治を一層重視し、地域住民の声に、より耳を傾けなくてはならなくなっていると思われます。

  

 

伝統的な地域コミュニティの担い手は、

自治会、町内会等をはじめとする地縁団体でした。

 

この地縁団体は、我が国に独特の仕組みとして世界的にも注目されていますが、

近年では、まちづくり、子育て、防犯といった多様な特定目的のための機能団体も積極的な活動を行っています。


 全国に、従来から存在する町内会等の地縁団体と、特定目的のための機能団体との両方を、全体としてうまくコーディネートするためにはどうすればよいかということが大事な観点になってきています。

 

現在における地域の課題を解決するには、様々な活動を重層的に行うことが必要で、重層化することによってのみ、地域コミュニティ全体の機能を相乗的に高めることができるということです。

したがって、地域コミュニティ再生のためには、この二つを一体として運営できるようにすることが必要であり、大事なことだといわれています。

 

 

以上のようなことで、地縁団体、機能団体を一体として運営できるような組織として活動することが大事なことになってきています。

 

本渡北地区振興会の組織は、総務省がねらいとしているような組織づくりを行いましたので、今後、重層化された組織をぜひ活かしたいと考えております。

         

 

参考: 「本渡北地区振興会の組織」へ

 

 

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