どんくタイトル
3-21椎ノ木崎遺跡(案内)
     「椎ノ木崎遺跡」
このあたり一帯は、縄文時代の遺跡です。
面積は1ヘクタールほどと考えられています。
1987年の試掘では、多くの「土器」や、「石器」が出土しました。また、水田の下には、「木材」や「木の葉」、それに「ドングリ」などが埋もれていることが確認されています。低湿遺跡。人が住んだ時代は、「土器」で知ることができます。
それによると、縄文中期の阿高式(1~2)の時代約5000年前から、後期前半(3~4)、後期半(6~8)、晩期前半(9~11)約2700年前までと継続しています。この、「椎ノ木崎遺跡」では、「扶入石器」、「尖頭状石器」(12~13)が多数出土していて注目されます。これは、内陸部にはない石器で、凹んだ部分や尖ったところを使って、「貝」を採取したのでしょう。
このほか、「石の銛(16~17)」やその一部らしい「石鋸(18~19)」もあります。
後ろの山と、前の海と、縄文時代の人はここに生きていました。
大昔の生活が埋もれた貴重な文化財を大切にしたいものです。
平成2年3月             牛深市教育委員会
  ※ 「椎の木崎遺跡」に立ててある案内板の写し。
  ( )内の番号は、説明用の絵の番号。椎ノ木崎遺跡01 椎ノ木崎遺跡02