今度は地震。
週末ごとに大きな事件が起こる。先週は秋葉原通り魔事件。今回は「岩手・宮城内陸地震(6.14)」(M7.2)。
地震はいつどこで発生するか分からないから、その時どこにいるか、何をしているかによって、災禍に巻き込まれるか無事かが大きく変わってしまう。今回も山で作業中の方が被災された。また、たまたま宿泊していた旅館で地震に遭遇され、亡くなられた方もいた。まだ、行方不明の方も多数いらっしゃる。
私も小さい頃(6歳)に「新潟地震」を経験している。その時は山形に住んでいた。
地震発生の昼頃、私は友達の家の庭で遊んでいた。私と友達は危険とわからずあわててその友達の家に逃げ込もうとした。すると友達の母親が「家に入ってはダメ! 外に早く出なさい!」と言われ、またあわてて外に出た。まだ激しく揺れていた。私は家に帰ろうとして歩き出したが、体が左右に引っ張られてまともに歩くことができなかった。
ようやく家にたどり着いたら、父が庭先で呆然としゃがみ込んでいた。
「あァ、帰ってきたか。よかった」という父と家を見ると、玄関はななめに傾いて、ガラス戸がはずれて割れていて、中が見えた。中は泥壁がすっかり落ちていて、惨憺たる状況だった。幸い家族に被害はなかったが、兄の友人は地割れに飲み込まれて亡くなったと聞いている。しばらくして家に入ると、泥の中に蛍光色の目覚まし時計が、動かなくなって半分泥に埋まっている光景を、今でも鮮明に記憶している。
そのせいか、私は地震に非常に敏感である。今回の地震も真っ先に揺れに気づいた。1995年の「阪神淡路大震災」も、鎌倉のアパートにいて揺れに気づき、飛び起きたほどだ。
地震はいつ起きるかわからないが、昨今、緊急地震速報が発表されているが、今回の速報は、震源に近いところでは、4.3秒後に来たそうだ。
安心して暮らしていけるよう、今後の研究と技術の進歩に期待したい。
この日本では、地震を回避することはできそうもないだろうから。