10月30日WHOは新型インフルエンザ接種に関する見解を発表しました。
原文はこうです。
「SAGE recommended the use of a single dose of vaccine in adults and adolescents, beginning at the age of 10 years, provided such use isconsistent with indications from regulatory authorities. Data on immunogenicity in children older than 6 months and younger than10 years are limited and more studies are needed. Where national authorities have made children a priority for early vaccination, SAGErecommended that priority be given to the administration of one dose of vaccine to as many children as possible. SAGE further stressed the need for studies to determine dosage regimens effective in immunocompromised persons

これを受けて、朝日新聞の見出しは以下になりました。
「生後6ヶ月以上ならワクチン接種は原則1回WHO勧告」

WHOは発展途上国の公衆衛生を特に配慮している国際機関と言うことを考えれば、
「生後6ヶ月以上のすべての人は原則として1回接種でよいと勧告した」
とはならないでしょう。

「1回でもいいからできるだけ多くの子供に、ワクチンを打とう」となるはずで、
1回で十分というニュアンスは生まれてこないはずなのに・・・。
日本でも小児は2回になりましたが、下線部の基礎疾患のある患者さんは1回になりました。
原則1回接種は、朝日新聞の報道に影響を受けたというか、
誤報をうまく利用した、厚生労働省のずるさが目につきます。
ただし、厚生労働省が、小児の優先順位をあげたことは、公衆衛生上好ましいと思います。
また、天草市の安田市長が早い時期から自己負担の軽減を英断したことは、
厚労省からの指導で枠組みが変更できない以上、天草市として出来る精一杯のことであり、
非常に高く評価できます。



キーワード: インフルエンザ
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