深海の「地蔵さん」巡り (番外編③)

下馬刀島の霊を迎える鎮魂の碑

建碑のいわれ

天保十年、深海地区に悪疫疱瘡(天然痘)が大流行し死者多数なりと伝えられる。

当時、この疱瘡は確かな防疫法なく患者を隔離するのが唯一の対策であった。

したがって、この疱瘡に罹病したる者は沖合いはるかな孤島、「馬刀島」に病人小舎を

設けて流人とされた。この患者たちの病苦の愁訴は海を超えてこの地まで届いたと

伝わる程である。今ここに帰りたくして帰れず馬刀島の土と化した疱瘡患者の霊を

                 迎え鎮魂の碑を建立する。

                      昭和五十七年八月

                       深海地区民一同

なお、裏に{深海地区・下平地区協賛で建立す」とある。

(いわれは向かって右側の面に刻ってある)  どんくのつぶやき=3-6(馬刀島)

平成18年2月20日up


前のページに戻る