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上津浦地区振興会


 今週は、上津浦地区から夏祭りについてご紹介します。


 まず、上津浦地区は、天草上島の北西部、天草市有明地域の西部に位置する、面積11.43k㎡の地域です。 


 地域の魅力として、キリシタン文化遺跡である南蛮寺や、上津浦城跡地など、歴史的・文化的に価値のある史跡に恵まれていることが挙げられます。

 また、一帯はのどかな田園地帯となっており、日本人の心に響くような原風景が広がります。

 

 この上津浦地区では、毎年8月のお盆の時期に夏祭りを開催し、“地域をあげての同窓会”と銘打ち、地区住民と帰省客との交流の場を設けています。


企画・運営、バザーの出店、当日の準備から片付けまで、住民が協力して行い、地区全体で祭りを作り上げています。


この祭りも今年で15回目を迎えます。

地元・浦和保育所の園児の盆踊りから始まり、さまざまなアトラクションの披露、フィナーレの花火まで毎年大賑わいを見せており、上津浦の夏の風物詩として定着してきたように思います。


 今後も地区住民と帰省客をつなぐ架け橋となるよう、この祭りを大切にしていきたいと思います。



園児の盆踊り 上津浦 第14回夏祭り

                    第14回上津浦夏祭りのようす


 


                             【問い合わせ先】


                              上津浦地区振興会

                                  TEL/FAX:0969-53-0501



ひまわり上津浦こうつうら地区振興会花


今週は、上津浦地区のシンボルでもある霊峰・老岳おいだけについてご紹介します。


 上津浦地区は、天草上島の北西部、天草市有明地域の西部に位置し、北は有明海、東は赤崎地区、西は下津浦しもつうら地区、南は栖本すもと地区に囲まれた、面積11.43k㎡の地区です。かつては天草五人衆の一人である上津浦氏が覇権をふるっていた地域であり、16世紀末にはキリスト教伝来と共にキリシタン文化が栄え、南蛮寺跡、上津浦城跡地など、歴史的・文化的に価値のある史跡に恵まれています。


 この上津浦地区には、天草上島を代表する霊峰・老岳が、地域を守るかのように大きくそびえています。山頂には、上津浦氏の守護神であったとも言われる「老嶽おいだけ神社」が、うっそうと茂る木々に包まれるかのように鎮座しており、江戸期から、現在の有明町のほか栖本町や松島町などの人々が、五穀豊穣、家内安全、航海の安全などを願って参拝してきました。


 また、老岳からはさまざまな風景を見ることができます。標高590mの山頂の展望台からは、雲仙普賢岳うんぜんふげんだけや海に浮かぶ天草松島の島々と天草五橋、九州連山や八代、葦北あしきたや鹿児島の島々など、360度の美しいパノラマを一望することができます。さらに、老岳の裾にひろがる地域は約30haの水田が広がる田園地帯となっており、稲穂が実る時期には一帯が黄金色に包まれます。


 これらの風景を楽しんでもらえるよう、上津浦地区振興会では、10月末に老嶽神社の例祭に合わせ、片道9㎞のコースを歩く“老岳ウォーク”を開催し、町外の方々も多く訪れています。


 今後も、霊峰・老岳とそれを取り巻く風景を大切に守っていきたいと思います。


老岳山頂からの眺望(松島方面)  老岳山頂からの眺望(御所浦・鹿児島方面)
     老岳山頂からの眺望(松島方面)          (御所浦・鹿児島方面)


                           

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上津浦地区は、中世時代から天草五人衆の一人「上津浦氏」が上島北岸で豪族として覇権をふるってきた歴史があります。天草一の五輪の塔が残されており、平成2425年度には、本丸、二の丸跡の城山の発掘調査も行われました。


 また、キリスト教が伝来すると、上津浦氏の最後の殿様「種直」もキリシタンとなり、領民も全て入信。南蛮寺が建てられるなどキリシタン文化が花開き、キリシタン墓石など、今に往時をしのぶ歴史と文化が残されています。


 そのほか、地域内には、天草島原の乱後に建てられた正覚寺などの神社仏閣の他、地域の五穀豊穣と安寧を願う「老岳神社」、「山の神」、「地蔵堂」など、数多くの御堂や祠が残され、今でも地域の人々が例祭を行うなど守り受けついできています。


 上津浦地区振興会では、今年の3月末、そのような「歴史と文化が薫る上津浦」を地図や写真、案内文で紹介した看板を制作し、地区コミュニティセンターと有明地域の観光の中心であるリップルランドに設置しました。地区コミュニティセンターには2m×1mの看板を、リップルランドには指定管理者の協力を得て、第2駐車場に3m×2mの大きな案内板を設置しました。


 これを機に、地域の人たちがより地域を理解し受けついでいこうという機運が醸成され、さらに多くの人々が来訪し地域を知ってもらえることを期待しています。


 地域にすむ私達は、先人が築きあげてきた歴史や文化、伝統をこれからも守り受けつぎ、未来に残し伝えていきたいと考えています。


ぜひ、一度、上津浦地区にお越しください。

史跡看板(コミセン)史跡看板(リップル)

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