本校は海がすぐそばにある学校です。(教室から漁港が見えます)川もそばにあり、水辺は子どもたちの身近にあります。ということで、昨年は3・4年生だけだった、着衣水泳を今年度は、全学年で実施しました。
今年は、消防署の全面的なご協力をいただき、本格的に実施しました。
年間1600件ほど水難事故が発生し、800人以上の人が亡くなられているという話をお聞きしました。
いただいた資料では、魚とり魚釣り31%、水泳中13%、通行中15%、作業中7%、水遊び7%ということでした。ということは、泳いでいる途中で亡くなる方は少なく、思わぬ時に水に落ち亡くなる方が多いということが分かります。
予想していない状態で水に落ちれば、泳げる人でも驚き、また服を着た状態で落ちたことにより身体の不自由さがますことで、さらに驚き対応を誤ることが多いということです。
そのために、着衣の状態で水に落ちたときの対応を学ぶことは、大きな意義があります。
着衣水泳は、泳ぐためではなく、呼吸を楽にして長く水の上に浮き続け、救助を待つという、自分の命を自分で守る方法だそうです。
そのための方法として、身近にあるものを使って浮力を得る方法もたくさん教えていただきました。
背浮きはなかなか難しいらしく、初めてした子どももたくさんいたようです。
服の間の空気や、靴も大事な浮力です。
ペットボトルを使うと、ずいぶん楽ですね。
また、おぼれかけている人を見ても、自分で泳いでいって助けることは大変難しいということも教えていただきました。
ロープに結わえたペットボトルを投げる、長い棒につかまらせる、などの方法を教えていただきました。