ありがとう大江小学校・さようなら大江小学校
雲一つない晴天のもと、2月24日(日)大江小学校最後の学習発表会と閉校記念式典が行われました。
木曜日の夜、実行委員会の方々が仕事終わりに集まり、紅白幕張りなどの体育館設営をしていただきました。紅白幕を張ると、体育館がぱっと明るくなり晴れやかな雰囲気になります。
金曜日の1時間目、学習発表会の練習に体育館に入ってきた子どもたちが口々に、「うわぁー!」「かっこいい」。
しかし、「お祝いなんでしょうが・・・さびしいお祝いですね。」と準備をしながらつぶやかれた実行委員さんの言葉が耳に残ります。
23日(土)は、朝からいす・机・スリッパ・ストーブ等の運搬・設置、家庭科室では豚汁の準備、運動場では駐車場のライン引き、記念碑周囲では草取り等の整備と、午前中いっぱいかかっての準備でした。
24日(日)いよいよ当日。朝9時30分から学習発表会が始まりました。
オープニングは1・2・3年生による合唱「世界中の子どもたちが」。明るい子どもたちの声で幕開けです。
1番目は1年の音読劇「くじらぐも」です。4人と少ない人数ですが、4月に比べて大きな声を出せるようになりました。得意の跳び箱やなわとびを披露しました。直前の練習では30回近く飛べていた2段跳びが、本番では・・・ちょっぴり悔しそうでしたが、これも大事な勉強ですね。
2番目は4年の「1/2(二分の一)成人式『祭』」です。
4年生の子どもたちは10歳になります。ということは二十歳の二分の一です。今年できるようになったなわとびの技をまず披露です。
続いて漢字の勉強です。中国の首都は「北京」「ペキン」、「南京」「ナンキン」、それでは「東京」「トウキン・・?」残念!「とうきょう」という引っかけクイズもありました。
次は、計算問題です。少数も入った、かけ算割り算の筆算問題。
バックダンサー?のリズミカル?な振り付けで大爆笑。
さらには音楽の発表です。人数が少ないだけに、大緊張です。
次は運動会の時に披露した「よさこいソーラン」です。
最後は群読で北原白秋「おまつり」を元気いっぱいに発表できました。
3番目は2年生。 「大江小にありがとうをとどけよう『お手紙』」です。
大江小で過ごした短い2年間。国語の勉強と重ねながら、机さん、いすさんありがとう。ブランコさんありがとう。烏骨鶏おじいちゃんありがとう。会場を想い出と感謝の言葉でいっぱいにしてくれました。
休憩をはさみ、4・5・6年生の合唱「未来への賛歌」で後半のスタートです。小学校の高学年しかできないきれいな声が、体育館に響きました。
5番目は、3年による「かがやけ戦隊Ooeんジャー」です。大江を守るため3年生がOoeんジャーに変身。お万ヶ池の大蛇退治に、逃げ出した豚の捜索に、暴れている獅子を収めに、黒船来校の連絡(荒尾岳遠見番)に、3年生が大活躍。劇を通して大江の名所・歴史を紹介してくれました。
「女々しくて」のポーズ?
6番目は5年による英語劇「桃太郎」です。
登場する動物が「虎とら」「熊くま」「鷹たか」、悪者の鬼が「ダースベーター」、「きびだんご」が「こっぱもち」だったりする劇でした。英語劇ということで、細かいセリフは分かりにくい場所もあったかと思いますが、鬼退治という大まかなストーリーはそのままでしたので楽しんでいただけたことと思います。
凶悪な(?)ダースベーターに恐れおののく、善良な小学1年生。
こっぱもちを腰に、ダースベータ退治に立ち上がる桃太郎。
お供が増えます。
いよいよダースべーダーとの対決!!
最後はみんな仲良く。
いよいよ最後は6年生の「We Love 大江 ~大江の宝人たち~」です。天草弁・大江弁を駆使しての発表です。
ダーツの旅で、大江へ旅行に・・・・・・・そこで様々な人との出会いが・・・・・
「あよ~・・」
「こっぱもち、もっとかめ・・・・」
天然の貝で作ったアクセサリーです。
保護者・祖父母の方の仕事を通して、「あまくさあじ」「デコポン」「大江豚」「料理店」「こっぱもち」「貝細工」等について発表をしました。「僕たち私たちは将来大江の地を離れることになるかもしれないけれど、いつの日か大江に戻ってきたいです。どんな立場になっても、ずっとずっとこのふるさと大江を愛し続け守り続けていくことを誓います。」という最後の言葉が、とても印象に残りました。
昼食は、おにぎりと豚汁です。暖かな日差しの中、多くの方に1・2年生のベランダで食べていただきました。前日から準備していただいた方々に感謝します。
昼からは大きく3つの行事です。
13時から、運動場の国旗掲揚台にて閉校記念碑・校歌除幕式と餅投げがありました。設置場所については様々に検討されました。樹木や草に覆い隠されるような場所ではなく、また、将来の校舎解体後も考えて、場所を設定しました。百周年の記念碑・平成22年度の卒業生記念校歌碑もあわせて動かせていただきました。ご協力に対し、大変感謝申し上げます。
記念碑除幕のあとは、餅投げを行いました。
13時30分からは場所を体育館に移し、閉校式を行いました。
市長等のあいさつのあと、児童代表として6年生の企画委員長沢村萌さんが素晴らしい発表をしました。
最後に、6年生3人が校旗を折りたたみ、市長へと返納し、閉校式は終了しました。
15時からは、立食・アルコールなしでの懇談会でした。
昭和38年度の第1回目の長崎修学旅行の8ミリの紹介、20数年前にTKUから取材された演劇部の放送、また一日だけ復活の見事な保護者と子どもたちの鼓笛隊などが披露されました。この時流しました映像の多くは、閉校記念誌の付録となる予定です。
大江小最後の卒業式は3月22日(金)です。子どもたちが学校に来るのは、2週間程度になってしまいました。最後の締めくくりをしっかりしたいと考えています。
最後までご協力・ご援助をよろしくお願い申し上げます。