「松下光廣翁の足跡を辿る記念講演会」が開催されました。

 松下光廣氏は、大江尋常高等小学校の卒業生になります。
 明治45年15歳の時に、ベトナムへと渡り、艱難辛苦の末、「大南公司」という商社を設立、東南アジアの各所に40ちかくの支店・出張所を設け、最大時には、9000人を雇用していたといいます。
 その後、第二次世界大戦の終戦時、南ベトナムの陥落時と、2度の財産没収をうけました。
 「ベトナム独立」を支援した日本人として有名で、大南公司で得た利益は、ベトナムのために使うことを信念とし、ベトナムのために一生を尽くされました。
 その後、大江中学校の子どもを対象とした私設の奨学金制度の設立、図書館の寄贈など、大江の振興にも尽くされ、昭和59年ふるさと大江で永眠をされました。

 平成24年2月発刊の「安南王国の夢」という本の中で牧久(まきひさし)氏が、松下光廣氏を大きく取り上げられました。その発刊記念講演会が、大江の漁村センターで行われました。
 牧久氏は、日本経済新聞副社長、テレビ大阪会長などを歴任された、ジャーナリストです。サイゴン支局勤務の時に南ベトナムの陥落を体験されました。
 講演会には、大江地区の方を中心に、東京や福岡からもおいでいただき、総数240名の参加者。会場は立ち見の方も多数でした。
 講演会の中では、南ベトナム陥落後もその地に残り、戦争孤児の面倒を見たことなど、その人となりのエピソードも多数披露していただき、あらためて、松下光廣氏の素晴らしさを知ることができました。大江小学校の子どもたちにも、ぜひ伝えていかなければならないと考えました。

 

「安南王国の夢」記念講演会 

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