2016/7/30 Vanquish ZAGATO
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステは、イタリア・コモ湖畔で毎年開催されるクラシックカーの一大イベント。
コンセプトカー部門では今年はマツダのRX-VISIONも出展されたので覚えている人もいらっしゃると思う。
Aston martin Vanquish ZAGATOもそこに出展され、好評であったゆえ99台を限定生産することになったという。このたび福岡でも実物が一日だけお披露目されるというので拝見しに出かけた。その名が示す通り英国のAston martinとイタリアのカロッツエリア「ZAGATO」のコラボ・コンセプトだ。
ピニンファリーナにもザガートにも日本人のチーフデザイナーの名を目にする時代、近年のスーパーカーのデザインにアニメチックな印象を覚えるのは小生だけではないと思う。小生くらいの世代まではそれが子供のオモチャのように見える先入観として働くものだ。
しかしこのザガートにはそんな先入観を呼び覚ます部分がない。各部の造形は大胆に表現されていながらアストンマーティンの紳士的佇まいはそのままに躍動感とセクシーさを見事にUpさせている。次期ボンド・カーとして採用されイタリアのマフィアと007のカーチェイス・シーンに使われたらぴったりだろうな、なんて映画マニアな妄想が脳裏をよぎる。
Astonの上品さはそのままに、よりアグレッシブに
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内装も艶やかなカラーリングで、本来ストイック極まりないAston martinの室内に色気を添える。これが是か非かはこうして直に実物を拝見せねば述べようがない。正直「一目で欲しくなる」一台である。
6L-V12エンジンの出力はGT12に同じく600ps。DB11も5.2L-V12を過給させて600psだし我が国の日産GTR-NISMOも同じく600psということで、昔なら呆れるほどのこんな大馬力が今じゃ身近(?)に感じるようになってきた。
とはいえこのクラスになると維持費もバカにならない。カーボンセラミック・ブレーキローターなんて後の出費が恐ろしいので、小生などは仮にAston martinを自分のガレージに納められる幸運に恵まれたとしても金属ローターのV8モデルにしとこう...なんて妄想すら現実的な方向に傾く(苦笑)。
実は8月に入るとGT8(V8/446ps)が一週間ほど福岡でも展示されるらしい。こちらも150台の限定だがVanquish ZAGATOと比べたら途方もなくリーズナブルな価格であり、妄想にも現実味を帯びる。 そうだ、Vanquish ZAGATOの価格についてだが、ベースとなるVanquishの二倍以上らしい。億ション買える人は申し込んでみられては如何? |
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