石本家への小路

石本家への小路
昨夜は天草が生んだ豪商・石本平兵衛について執筆されている河村哲夫氏の講演を五和町御領にある石本家の屋敷にて拝聴してきました。かつて500万両にも及ぶ総資産額を幕末間近に所有していたとされる一大商人だったそうで、河村氏はそれを証拠づけるべく調査・研究をなさっています。もはや四半世紀ほども費やしてらっしゃるとか。小生も素人ながら作家の端くれなので取材の大変さは御察しします。

石本はその財力で高島秋帆をバックアップしてたようですが、長崎の獄に巻き込まれその道を断たれます。また大名にも大金を貸していたようで、石本獄死のおかげで借金の返済を免れ財政的に得をした雄藩もあったようです。

 

石本家・現存する倉

石本家・倉

柳川では干拓事業の功績で神様扱いだそうですが、にもかかわらず歴史の表舞台に彼の名が登場しません。歴史から葬られたその人物像に光を当てることは天草の地域興しにも大いにプラスですし石本自身もあの世で喜んでくれることと思えますね。石本がこの世を去ったのは169年前。幕末の風雲児・坂本龍馬は当時まだ8歳です。それから10年後にはペリーが浦賀に来航します。その頃まで石本が生きていたら時代はどう展開したでしょうか?天草はどうなっていたでしょうか?

著書の値段はちと高めですが、是非読ませて頂こうと思います。

 

 

 

 

 

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