H8年式MINICA(H31A)のエンジン始動不能の修理入庫。
スターターは回るものの点火火花が飛びません。
エンジン型式は4A30(MPI-SOHC)で、一般にはデスビが鬼門であるとの話。
でも一般論に囚われると肝心なところを見落として無駄な時間を費やすことにもなりえます。
耳をすませて聞いてみるとIGスイッチをONにした瞬間に響く各作動音が通常より少ないようです。
どこか電源が供給されない電装品があるようです。
検電してみるとIGスイッチONでデスビにはちゃんと電源が供給されてました。
しかしコンピューター側の電源には電圧がかかりません。
コンピューターからの信号が入らないとデスビ内のコイルに高電圧が励起されずプラグに火花が飛びません。
コンピューター側の電源供給を担うリレーのケース(画像)を叩いてみたらエンジンが始動しました。
で、もう一回叩くとまた止まる。リレー内の電気接点が正常に作動してなかったんですね。
リレーの交換にて解決しました。
先入観に囚われず基本に立ち返って探求することが大事ですね。
ただ、H8年式となると色んなトラブルが発生しても不思議のない車齢です。
派生的に他のトラブルも重なるって、よくあることですよね。
これで事なきを得て欲しいと祈ります。
因みにこのリレーはアクセルペダル最寄の樹脂内張り裏側に装着されてます。
エンジンフード・オープナーの下ですよ。
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