今、スーパーなどで生の筋子がよく売られている。

生筋子で、イクラを作る作業が楽しいので、毎年購入している。

が、以前は店で見かけることは少なかったように思う。(私が興味なかったから見たことないのかも)

私は2002年に北海道に旅行した折り、この生筋子を札幌のロビンソン百貨店で見つけ、イクラを自分で作るという画期的な作業に感動して、わざわざ500グラムほどを自宅に発送して、作ったほどだ。(この時は皮が硬くなって失敗した)

今年も店頭に並んでいる。私が購入するのはグラム398円以下。それより高いと買わない。まあ、398円以下のものは見た事はないが。

コツコツと筋子に向き合って作業しているのが、非常に面白い。なおかつ、成功したときの出来上がったイクラの味は、そこら辺に売っているイクラより格段に旨いイクラなのだ。トロ〜っとしたイクラを山のようにご飯に乗っけて、口いっぱいかきこむと、これがたまらんのです。

幸い尿酸値は正常なので、プリン体も気にせず食べられる。

また、今週にでもスーパーを覗いてみよう。398円だったら即購入して、おいしい、おいしいイクラを作るのだ。

あ〜、楽しみだなァ〜。
このところ、めっきり外出が減った。

これは、仕事が減ったせい?

いいや、校正をストレージやメールでやりとりできるようになったから。

交通費もいらず、時間の節約にもなる。

いいことだ。

だが、ひとつだけ気に掛かることがある。

それは、動かないから身体が緩んできたこと。

体重は、食事に気をつけているから増えてはいないのだけれど、

筋肉がたるんでキター!

明日から散歩を日課にしようか?

と、思案にくれる今日でありました。


今日は、朝からどしゃぶりの雨だ。

午後は横須賀まで仕事で出かけなければならない。

とっても憂鬱だし。

月に1回横須賀に行くけど、そのたんびによく雨が降る。

ような気がする。

こんな日は、家で物書きでもして、ゆっくり仕事したいものだ。

こんなことを言ってると、外回りの仕事の人から、「ふざけんんな!」

って言われそう。

ゴメンナサイ。でも、この雨はひどい。

あー、行きたくない。(これは朝10時の話)

と、思っていたら、今12時、もう晴れてきた。

あー、よかった。
今は6:45。

外はすっかり暗くなり、4階だというのに虫の声がよく聞こえる。

秋のはじまり。

夏の名残のセミの声が、リンリンと鳴く虫の声に変わるとき。

人恋しくなる季節。

こんな夜は、ひざをかかえて、ゆっくりと過ごしてみよう。

長い夜のはじまり。
 全19巻に及ぶ大作を読み終えました。
 今から読む方は、内容がわかってしまう恐れがあるので、読まないでください。

 中国の北宋末期を舞台にした中国の歴史小説「水滸伝」は、吉川英治などが書いていますが、私は読んだことがなかったのです。でも、何か気になっていたある日、出向いた馴染みの書店の文庫版コーナーで、「北方謙三が辻褄の合った素晴らしい小説に生まれかわらせた」とのPOPを見て思わず第1巻を買ってしまいました。

 中国の歴史は、浅田次郎の「蒼穹の昴」を読んでから興味を覚えました。宦官や科挙の制度(日本にはありませんが)、役人の腐敗は現代の社会にも共通していて、未だに同じ過ちを繰り返しているのがよくわかります。小・中学生の頃、横山光輝のマンガを読んだ記憶もあり、林冲(りんちゅう)や魯智深(ろちしん)などの登場人物の名前をかすかに覚えていたのです。さすがに詳しい内容までは思い出せませんでしたが、梁山泊という要塞にこもった108人の豪傑が、国家と闘うというくらいは知っていました。このことも購入には影響したのでしょう。

 読み終えた後、素晴らしいの一言で言い表すのはもったいないくらいの小説でした。身体が震えるのです。なにより800年も前の人物が生き生きとしています。林冲の妻への心の葛藤や、公孫勝の過去などストーリーが進んでいくうちに、彼らの肉や骨が私の血に混ざり合ってくるように感じるのです。何という一体感。さらに、読ませるスピードが落ちないのも魅力なのだと思います。北方謙三の文体はきびきびとしていて、無駄な表現や文字がなく、頭にスーッととけ込んでくる感じなのです。
 また、実際にその場面を見ているかのような戦闘シーンはとにかく圧巻です。終盤の童貫軍との死闘は凄い! の一言。
 原本は、人物の性格やストーリーがちぐはぐな部分があるといいます。北方謙三の水滸伝は、そのへんをきっちりと組み直したのです。さらに「塩の道」という資金源や、「青蓮寺」という今でいうCIAやスペツナズのような暗殺、策略の国家組織を新たに登場させたことだと、あとがきの諸氏は書いています。北方謙三渾身のリアリティーの追求なのでしょう。人物の性格や風貌もよく描かれています。一丈青扈三娘の容姿の美しさや史進の上半身の9匹龍の入墨、各武将の表情の変化は目で見ているかのような感じになります。それぞれの人物の終焉もダイナミックかつ繊細に描かれていて、感動を覚えます。
 秀逸無二な作品です。

 こんなに心揺さぶられる時代小説は、浅田次郎の「壬生義士伝」以来です。「壬生義士伝」はとにかく泣けたが、「北方謙三の水滸伝」は狂おしいほどの臨場感に感動し、涙します。

 時間と多少のお金がある方は、読んで損はない本だと思います。
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