題名 NHKラジオへの投稿

だごん葉

 早いものでもう六月になりました。でも私たちの住む「深海」(ふかみ)では、今、五月五日の端午の節句の「おだんご」を作るために「だごん葉」(だんごの葉)を採りに山へ行き、採った「だごん葉は冷蔵庫に入れて保存しています。
 と言いますのも「深海」は、文字を見ても分かるように海岸にある町です。だから、漁師さんたちは、陰暦でないと「潮の満ち干」が分からないのです。太陽暦の五月五日にこいのぼりを立ててお祝いをしますが、一般の家庭では旧暦の五月五日に「お団子」を作ります。そのお団子を包むのに「だごん葉」を使うのです。お団子の上と下から「だごん葉」で挟み蒸して作ります。くっつかないで形もよく昔からこの葉っぱを使っています。正式には「サルトリイバラ」の葉っぱです。 刺が鋭く猿でも敬遠するような植物です。今年は、六月十一日(土)入梅の日が、旧暦の五月五日となっています。もうすぐ美味しい「だご」が食べられます。
(地球ラジオ6月投稿)
上海帰りのリル 
12月1日から2日にかけてのラジオ深夜便「にっぽんの歌 こころの歌」中でも津村謙の「上海帰りのリル」を懐かしく聞かせていただきました。私は昭和23年に小学校に就職、当時は「新制中学」が出来たばかりで小学校の校舎の一部を中学が共用していました。津村謙の「上海帰りのリル」が流行った26年頃の宴会では中学の中にこの曲を十八番にしている先生がいて、あまり上手くはありませんでしたが必ず歌っていました。そして、「自分の子供にはリルと付けるんだ」とそこまで嵩じていました。
 翌年、その先生に女の子が誕生しました。先生は、「リル」とは付けずに「るり」とひっくり返し、カタカナをひらがなにされたのでした。その後も宴会の度に歌っていました。そして、20年が過ぎ「るりさん」が結婚することになりました。その相手がなんと私の従弟だったのです。そして、私は月下氷人の大役を仰せつかり二人の結婚式を挙げたのでした。
 今は、「るりさん」のご両親も亡くなり、二人は東京に住まいやがて従弟は定年を迎えようとしています。長男はすでに結婚して独立。あと二人の男の子は大学生です。
 深夜便が50年前のことを懐かしく思い出させてくれました。当人はどんなに思っているか聞いたことはありませんが親戚はみんな名前の由来を知っています。深夜便の川野アナウンサー本当にありがとうございました。また、懐かしい歌を聞かせてください。
(ラジオ深夜便:平成16年12月放送)
アロエの花

先日の「アロエ」の話の中で、キャスターが見たことがないとおっしゃっていましたので写真をお送りいたします。
私の住まいは熊本県の天草島・最南端牛深市です。「牛深ハイヤ」や「NHKの大河ドラマ武蔵」の「巌流島の決闘」のロケが行われたところです。家の前にはこのような「キダチアロエ」の群生があちこちに見られます。温かい海岸です。

(元気ラジオ:平成17年1月14日投稿)

牛深ハイヤ祭り 


私たちの住む「牛深市」は九州・熊本県の西南に位置する、「天草島」の最南端にあり熊本県一の漁港を持つ港町です。
毎年、4月の第三金・土・日の3日間「牛深ハイヤ祭り」が行われます。
今年も4月15・16・17日の3日間好天に恵まれて賑やかに開幕しました。
15日は、「輝けハイヤの競演」と題して夜7時から10の団体によるハイヤ踊りの競演がありました。
16日には、もろもろの行事のあと行われます、夜の道中踊り「ハイヤ総踊り」が繰り広げられます。
今年は、お天気が良かったせいで、昨年の50団体から12団体も増えて62団体の申し込みがありました。
その中の11団体は牛深市以外からの参加で、また、その中の6団体は県外からの参加です。遠くは、大阪・宇部・平戸・鹿児島と牛深市外から750人の参加を頂きました。また、当日の飛び入りも歓迎し特別に「飛び入り丸」の団体グループを作り誰でも踊りの仲間に入れるようにしてあります。これにも100名のご参加がありました。
17日には、午後1時から、昼の道中「牛深ハイヤ総踊り」が繰り広げられ、62の団体がハイヤ通りを練り歩き、16の賞を目指します。今年のハイヤ大賞は「福本病院」の皆さんでした。
牛深で生まれた「牛深ハイヤ」は漁師さんたちによって全国に広がり、各地で変化していろいろな唄や踊りとなって発展しています。その、全国に散ったハイヤが「元ハイヤ」(もとハイヤ)のある故郷へ里帰りするのがこの「牛深ハイヤ祭り」です。昨年の4万人から今年は7万人のお客さんにおいでいただきました。
来年の3月には、市町合併により2市8町が合併して新生「天草市」が誕生します。牛深市主催の最後の「牛深ハイヤ祭り」でしたが、祭りそのものは残りますのでまた、来年も全国から沢山の「祭り好き」「踊り好き」の皆さん牛深へ来てください。 

                  地球ラジオ投稿文(平成17年4月21日)

「十五夜どんのわらくれのい」

 9月18日は、中秋の名月でした。私たちの地域には昔から名月の下で「子ども相撲」が行われてきました。今年も各町内でおこなわれました。今は、稲わらが手に入りにくくて主催者も困っています。昔は、学校が終わると子どたちはリヤカーを引いて農家を回り「十五夜どんのわらくれのい」(十五夜の土俵に使うわらをください)と大きなかけ声でわらを集めたものでした。ある町内ではわらの調達ができずに体育館でマットを敷いて土俵を作っていました。今年は、お天気が良くて真ん丸いお月様が見えました。(平成17年9月21日)地球ラジオに投稿。


戦 後 の ラ ジ オ
16NHKラジオへの投稿07

「ラジオ深夜便」への投稿(17.10.21)
平成14年3月14日
 初めてお便りいたします。私は「ラジオ深夜便」とのおつきあいはかれこれ2~3年ぐらいですが、最初の頃は、気ままに眼が覚めたとき聴くくらいの「聴講生」でしたが、最近は「定時制生徒」になりました。必須科目は、3時からの「ニッポンの歌、心の歌」で、選択科目は、「ロマンチック・コンサート」「心の時代」です。

 と言いますのは、最近2時か2時半頃になると眼が覚めておトイレに行くのが習慣になったからです。われわれには文句なしに懐かしく、当時の頃を思い出させてくれる歌(唄)ばかりです。興奮して眠れない時は、次の「心の時代」まで聴いたりしています。

 3月14日(木)の3時からの「ニッポンの歌、心の歌」も聴きました。川野一宇アンカーでした。卒業に合わせて、山口モモエの「いい日旅立ち」海援隊の「贈る言葉」等々懐かしく聴かせていただきました。こちらでも12日が中学校の卒業式、22日が幼稚園、25日が小学校の卒業式が予定されています。そして私たちの町ではもう一つスケールの大きな旅立ちが見られます。

 それは、越冬のためにやって来ていた「ツル」がシベリアへ帰ってゆく「ツルの北帰行」が見られるのです。鹿児島県出水市のツルの越冬地は日本でも一番の飛来数を誇っています。その出水から帰るときのコースが深海町の標高405メートルの「六郎次山」の上空を飛んで行くのです。
 2月の中旬から3月の下旬の天気のいい日の午前10時ごろ、いくつもの編隊がカギ型になって飛んで行きます。ツル独特の鳴き声は仲間を励ましているのか或いは子どものツルに元気を与えているのか判りませんが私たちはその泣き声に空を仰いで見るとそこにツルの編隊を見ることが出来るのです。

  (このときの様子を私がビデオに収めたものが3月18日(月)熊本のローカル番組で放映されました。)
  
 旅立ちの放送にちなんで、ツル(鶴)と私(鶴長)しれに放送に出てきた(鶴岡)と、鶴が三つ重なりましたのも何かの縁かと思いつつペンを執りました。

  アンカーの皆さんも大変でしょうが聴講生のために頑張ってください。そのうち、「スクリーニング」(地方大会)へも出かけるようにこちらも頑張ります。      
   平成14年3月16日     熊本県牛深市深海町 鶴長 研治

   追伸
  私たちの牛深市は、「ハイヤ節の発祥の地」として、牛深高校の郷土芸能部による「ハイヤ踊り」は全国大会でも優秀賞を頂いています。またハイヤ大橋でも県の景観賞を頂いた風光明媚な土地でもあります。