深海の「地蔵さん」巡り
② 古道のお地蔵さん
ここのお地蔵さんは誰もが知っている、水のみ場の前にあるお地蔵さん。(通称古道・カーブを曲がれば古道橋)
2つの祠があり、向かって左側のほうには「御大典記念」とあり「昭和3年11月10日」と刻まれている。
なお施主は「藤川継太郎」「瀧下キヤ」と並べてかいてある。
「御大典」とは昭和天皇が即位された日である。深海でも提灯行列がなされたとの記録もある。
藤川継太郎(瀧下キヤと従兄)ー藤川寅雄ー藤川高行(現在)
瀧下キヤーー(継太郎と従妹)-瀧下次八ー瀧下 進(現在)
現在管理は瀧下さんと藤川さんがなさっている。祠の屋根も長男の寅雄さんが平成元年11月に銅版にて葺き替え、当時相当の金額だったらしい。
またここの地蔵さんの涎掛けは濱石ハツヨさんの手作りで、ここの掃除を毎月なさっているのが、ハツヨさんの妹の石山弘美さんである。したがって、皆さんの水のみ場もいつも清潔であり、利用者も多く皆さんが感謝している。
なお、ついでながら女淵から深海までの県道が開通したのは大正14年で、深海に電灯が点ったのは昭和2年である。
右側の地蔵様は口元俊市さんの父美代造さんが明治43年旧3月吉日の寄進で、自宅近くに安置されていたのを昭和の時代に現在地に移転されたそうだ。(俊市氏談)
なお刻字が鮮明でないが「旡日興地蔵佛」とあるが、
(日蓮正宗 日蓮大聖人の弟子「六老僧」の一人「日興上人」だろう)
「日斗」「二十八才亡」とある。(誰かはっきりしない)
なお、この地は東多々良の区有地であったがためここに移転されたとのことである。
旧暦の三月二十一日のお大師さんの日の御接待は瀧下さんと藤川さん・口元さんの皆さんでなさっています。
皆さんの中にも御接待をいただかれた方が多いと思います。
平成18年4月18日(旧3月21日)お接待の様子
右から藤川さん、口元さん、瀧下さんの家族でお接待です。他はお客さん、私もお接待に預かりました。
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