五家ノ荘の方言と深海の方言
五家ノ荘の方言 深 海 の 方 言 標 準 語 ・ 意 味 等
あごんうか あごんうか 口数が多い。
あた あた いたずら。
あど あど かかと。
あんにゃ あんにゃ 案内。
あんわり あんわり あの人。
いがわ いがわ 井戸
いきなっせ いけな 行ってください。
いげ いげ 刺(とげ)
いこうか いこかい 行きましょう。
いちみゃ いちみゃ 一枚
いっだん いっだん かえって(一段と)
いとまげ いとまげ 別れる
ううか ううか 多い。
うさんくさか うさんくさか 胡散臭い。(あやしい)
うしつる うしつる 捨てる。
うっどめ うっどめ 最後。
うばんぎゃ うばんぎゃ 大ざっぱ。うかつな。
うんが うんが おまえが。
えごんよか えごんよか 笑顔が良い。
えんぎんよか えんぎんよか 縁起が良い。
おっとる おっとる 盗る。
おとき おとき 仏事のご飯
おめく おめく 大声で呼ぶ。
おらん おらん 居ない。
おるがえ おりげ 自分の家。
おるがごと おるがごと 自分のように。
おんぶくるる おんぶくるる 溺れる。
かか かか 妻・母の呼び名。
かちゃに かちゃに 一荷の半分。
かてる かてる 加える。仲間に入れる。
かんぎゃんなか かんぎゃんなか 考えが浅い。
かんげ かんげ 髪の毛。
きばる きばる 良く働く。
きゃもどる きゃもどる 帰る。戻る。
きんちゃく きんちゃく 巾着。お金入れ。がま口。
きんと 急に。
くさす くさす 人の悪口。
くじる くじる ほじくる。
ぐずろう ぐずろう 愚図愚図している人。
ぐぜる ぐぜる 小言を言う。
くめん くめん 工夫。「お金を くめんする」
くるる くるる くれる。やる。
ぐんじゅ あばた。
けしね けしね 穀類を搗く。(けしね掘り)芋を掘る。
げんぞう 面会。
けんとんわるか けんとんわるか 縁起が悪い。
ごちゃ ごちゃ 五体。
ごまする ごまする へつらう。
ごもくぞう ごもくそ 塵。ゴミ。
こらゆる こらゆる 我慢する。
こんにゃ こんにゃ 今晩。
こんわり こんわれ この人。
さかしか 病気しない。
さかしか 賢い。
さきゃ さきゃ 境。
さるく さるく 歩き回る。
さんにょう さんにょう 計算。
しいら しいら 空っぽ。「しら」とも。
しみゃ しみゃ 終わり。
じんぎこうぎ じんぎこんぎ 交際。
じんべん じんべん 都合よく。
すでぶり すでぶり 素手振り。何も持っていない。
ずんだれ ずんだれ だらしない。
せからしか せからしか やかましい。騒々しい。
せしかう 忙しく働く。
せめく せめく 呼吸が困難な様。
せわやく せわやく 心配する。
ぞうたん ぞうたん 冗談。
そぎゃんたい そぎゃんたい そうですよ。
たきもん たきもん
だちのあかん だちのあかん 仕事が進まぬ。「だち」は埒のこと。
だて だて おめかし
だりやみ だりやみ 疲れ休め。(そのために焼酎を飲むこと)
だんこえ だんこえ 牛馬の糞「こえ」は肥料のこと。
だんだん だんだんな 有難う
ぢゃっで ぢゃっで だから
ちゃんしもた ちゃんしもた 惜しいことをした。
ちょか ちょか 急須(きゅうす)
つけんどん つっけんどん 邪険に。
つっくゎんげ つっくゎんげ 脱げる。「靴の つっくゎんげた」
つっこかす つっこかす 落とす。
つっぽぐる つっぽぐる 穴が開く。
づる づる 出る。
てご てご かご。
てしお てしお 小皿。
でっくゎする でっくゎする 出会う。
てんげ てんげ タオル。
どぎゃんでん どぎゃんでん どうにでも。
とごゆる とごゆる さわぐ・いたずらする。
とぜんなか とぜんなか とじんなか 寂しい。徒然無か。
とっぺん とっぺん 頂上。一番上。(木の とっぺん)
とと とと お父さん。
なしゅ なしゅう・なして 何故。
なば なば キノコ。
なんかい なんかい 何ですか?
なんぎゃる なんぎゃる 投げやる。
にたもんふうふ にたもんふうふ 気性の合った夫婦。
にっちもさっちも にっちもさっちも 困難で仕方が無い(どうにもならない)
にゅうか にゅうかい 寝ようか。
ぬくもる ぬくもる 温まる。
ぬすけとる ぬすけとる とぼけている。
ぬすと ぬすと 盗人。
ぬる ぬる 寝る。
ねくそばれ 寝たきりの人。
ねとぶくる ねとぶくる 寝ぼける。
ねらん ねらん 眠らない、と眠れない。の両方に使い分ける。
のたうちまわる のたうちまわる 七転八倒の苦しみ。
のぼせもん のぼせもん 逆上する人。
はえんかぜ はえんかぜ 南風
はがいか はがいか 気がいらいらする。
はなきれ ごろつき
はるきゃあた はるきゃあた 立腹した。
はんどがめ はんずがめ 水瓶
ひだるか ひだるか ひもじい。空腹。
ひゆじ ひゆじ 怠け者。
ひゆとり ひゆとり 日雇い。日稼ぎ。
ひょくっと ひよくっと 急に。
ふぞう ふぞう お金入れ袋。
ふのよか ふのよか 運が良い。
ふんぎる ふんぎる 思い切る。
へがす へがす 減らす。
へき へき 肩。
へじ へじ 返事
へんぶ・へんぼ へんぶ トンボ
ぼうぶら ぼうぶら ゆうご かぼちゃ
ほげんたつ ゆげんたつ 湯気が立つ。
ぼっつぁま ぼっつぁま 坊さん
まぜくる まぜくる ごった返す。かき混ぜる。
またくら またくら 股くら。
まっぽし まっぽし 的中。
まつぼり まつぼり 内緒で貯めたお金。(へそくり)
まるめる まるめる 円満にする。
みぞか みぞか 可愛い。
みゃ みゃ 眉。(まゆ)
むきむき むきむき 都合のよい相手。
むごたらしか むごたらしか 可哀想に。
むこどん むこどん お婿さん。
めっちゃ めっちゃ 滅多に。
めど めど 目途。見当。
もがう もがう へんぱく。
もむる もむる 揉める。いざこざ。
やおいかん やおいかん 尋常でない。簡単でない。
やっさもん やっさもん 厄介な人。
やんもち やんもち 鳥もち。「鳥餅の木」の皮をはいで、口で噛み砕き「とりもち」(やんもち)を作った。
ゆうなる ゆうなる 良くなる。「病気が ゆうなる」
よかし よかし 財産家。良い家柄の人。
よかっどもん よかっどもん いいでしょう。
よせいく よせいく よそに行く。
よそわしか よそわしか 汚い。
よんにゅう よんにゅう たくさん。
よんべ よんべ 夕べ。
りこもん りこもん 利口な人。
れきれき れきれき 歴々。肩書きのある人たち。
ろくなこと ろくなこと 正しくないこと。
わっどま わっどみゃ お前達は。
わりあわん わりあわん 計算して損をする。
わるがえ わりげ お前の家。
わんぎ 夫婦わかれ
「秘境五家荘の伝説」山本文蔵著の中に出てくる「五家荘の方言」に
「深海の方言」を私が並べたもので、殆どが同じである。 深海魚

最終更新日 : 日付 平成14年5月10日 最初の作成日:平成13年7月24日