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帽子岳様

【帽子岳様】

 亀場町と枦宇土町と楠浦町の境に、“帽子岳”という山があります。この帽子岳は、近くに住む人々から、帽子岳様と呼ばれています。なぜ、帽子岳様と呼ばれるのか、それはこの山の頂上に神様が祭ってあるからです。

 帽子岳様に参拝する人は、若者が多いという特徴があります。それはなぜかというと、帽子岳は帽子を頭にかぶった形をしており、帽子は大切な頭を守るためのもの、つまり、帽子岳様は頭脳の神様であります。頭をよくしてくださる神様として昔から信仰されており、望みの高校へ進学したい、希望の大学に合格したい、そんな願望を帽子岳様は成就させてくださるとして、例祭の日には、若者の参拝者が多数訪れています。

 また、帽子岳様は蟻の神様とも言われています。浜の塩砂を藁筒の中に入れ、それを帽子岳様に献上して参拝する。そして、その塩砂を少々いただき、家に持ち帰って大黒柱の敷石の上に置くと、蟻が家の上に上がらず、蟻の駆除をしてくださると言われています。

 そのほか、帽子岳様には次のような不思議な話が伝えられています。

 むかし、食場の人々は帽子岳に登ったり降ったりして祭りをするのが、苦になったのであろう。「食場ん氏神様と帽子岳様ば、いっしょにして祭るごつしゅうじゃっか」ということになった。そこで若者たちは帽子岳から神様を食場の氏神様まで、かつぎおろし祭りをしたそうである。すると食場一帯に悪病か流行して多くの人々が苦しんだ。するとだれ言うとなく「あん食場の悪病は帽子岳様のたたりじゃ、帽子岳様ん腹立てらしたと。氏神様といしょに祭りなんかすっでじゃっか」という人が多くでてきた。そこで食場の若者たちは、帽子岳の神様を再びかつぎ上げ、もとの処へ安置し、例祭を旧の二月十六日にきめ祭り、その後悪病も流行しなくなったと言い伝えられている。(亀場町誌より)
帽子岳様の神様 例祭へ訪れる若者たち
 本年度の例祭は、313日(日)に行われます。亀場地区振興会と食場地区との協賛で、“健康づくり帽子岳登山”を開催し、食場地区婦人会より、参加者に豚汁、おにぎり、ぜんざいを無料提供いたします。詳細につきましては、亀場地区振興会(TEL0969-23-4473)へお尋ねください。
キーワード: 亀場
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