「牧島」の由来 源平落人伝説にまつわる地名が数多く残り、「義経の船隠し」や「頼朝越え」などが、今もなお語り継がれています。 島名は、天草五人衆のひとり栖本氏の牧場があったことから牧島と呼ぶようになったと伝えられています。字名で牧向(マキムカエ)・牧本(マキモト)があり、"牧"は馬や牛などを放し飼いにしたところを意味していると言われています。また、同じく字名で眞米(マゴメ)があり、これは馬を囲い飼育した場所を意味する"馬籠(マゴメ)"に関連した地名と考えられます。 また、牧島地区には源平落人伝説のほか、次のような名所もあります。 【アンモナイト館】 アンモナイト館は、小さな建物ですが地層に埋まったままの直径60cmもある巨大アンモナイトを見ることができます。この化石は“ユーパキディスカス”という種類で、アンモナイトとしては九州最大の大きさとみられており、約8,500万年前の深い海でたまった地層に入ったままの状態で保存されています。道ができる以前は海岸だったところで、昔はこのアンモナイトの横を歩いて通ることができたそうです。 また、このアンモナイトの化石は天草市の天然記念物にも指定されています。
【ニガキ化石公園】 公園には、およそ1億年前の化石の入った大小さまざまな岩塊が、20個ほど野外展示してあります。これらの石は、採石場での採掘や1998年の台風による嵐口崎の海岸道路の崩壊によって見つかったものです。中には 2mくらいの岩塊にびっしりと海にいた貝の化石がついているものもあります。また、公園内には鉄でできた“植物食恐竜イグアノドン”や“翼竜プテラノドン”などのオブジェもあります。
源平落人伝説や太古の化石など、歴史あふれる牧島地区へ、ぜひお越しください。 |