ラインの話!! 続編

 

今回はノット(結び)について少々説明したいと思う。

ラインの性能を限りなく100%に近づけるにはノットが重要になる。

釣りで使う糸に限らずあらゆる糸、ロープの類は例外なく、結びの部分が弱くなってしまう。ためしに身近にある糸で結び目を作り引っ張ってみれば、まず間違いなくその部分で切れてしまうだろう。その弱くなる部分を補うためにいろいろなノットやシステムが考案されている。

 

ルアーフィッシングで結びができる部分は、最低でも一か所(リールのスプールは除く)ルアーまたはスイベル部分に結ぶ部分になるが、根ずれや魚体ずれを考えなければ、魚との引っ張り合いで切れる部分はここになる。どんなに上手に結んでもやっぱりここが一番弱くなる。

そこで、どうするか?リーダーと呼ばれる太いラインをつないで、この部分を補強するのである。

たとえば、10kgで切れるメインラインをルアーに直結したとする。その部分の強度をわかりやすく半分になったとすると、5kgの負荷で切れてしまう。これではせっかく10kgの負荷に耐えられるメインラインが、5kgまでしか使えない。そこで、20kgまで耐えられるライン(リーダー)をつなぐとルアーの部分は半分になっても10kgまで耐えられる。これで、メインラインの10kgが100%生かされる。と言う理屈になる。

 

ここで「なるほど!」と思われた方・・・まだまだである。

?と疑問を持たれた方はスルドイ

もうひとつ問題がある。メインライン(10kg)とリーダ(20kg)との結び部分は弱くならないのか?

ここが、ノットの真髄と勝手に思っているがラインシステムである。

ナイロンライン、PEライン、フロロカーボンで強度が異なるが、ナイロンラインの場合について説明しよう。

メインラインを2重にしてダブルラインと呼ばれるものを作って、リーダーと結んでしまう方法である。

ダブルラインの作り方は何種類かあるが、ナイロンラインの場合強度の低下が限りなく「ゼロ」と言われる《ビミニツイスト》で2重にすることで20kgのラインを作り、リーダー(20kg)と結ぶことにより、リールから出たライン~リーダー~ルアーまで限りなく10kgまで耐えられるシステムが完成!である。

 

実際のリーダーは、メインラインの3~4倍の強度のラインを使うのが一般的である。これにより、リーダーのもう一つの役割《根ずれ・魚体ずれ》によるブレイクを防止できる。

 

私のマンビキフィッシングは、ナイロンライン12Lb~16Lb+リーダー60Lbを多用している。PEラインも、もちろん使うがノットがナイロンに比べ面倒なのと、キャスティングトラブル(へたくそ)でストレスが溜まるので予備程度である。

 

解り易くするために、白色のPEラインでラインシステムを作ってみました。

上段がオーソドックスなビミニツイストによるダブルライン(撚り入り)とオルブライトノット。

下段がPEラインをつなぐのに使っている摩擦系ノットと呼ばれるMIDノット(他にも何種類かある)による接続。PEラインの場合は、ビミニツイストで強度が落ちてしまうのでダブルラインは使わない。

 

ノット・ラインシステムの作り方は文章では表現できないので、専門誌やサイトで見つけてください。ゴメンナサイ!

 

四国地方は梅雨明けしたらしい。天草もそろそろ梅雨明け?

 

※タックル編も4回書いたところで、異論・反論ないでしょうか?コメントお願いします。

 

 

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