(前回までのあらすじ)
おぢかアイランドツーリズムの事務局があるフェリーターミナルで、私たちを待っていてくれたのは島を想うもう一人の熱い男!高砂樹史さん!
おぢかの「暮らすような旅」について熱く語る高砂さん・・・
ひきつづき、古民家を活用したおぢかの島旅について語ってくれました・・・
(本編)
おぢかの「暮らすような旅」は、農業や漁業といった島の暮らしにとけ込む民泊事業と、もう一つ、古民家を活用した事業があります。
昼食をとった古民家レストランもそうですが、古民家に泊まることも出来ます。
じつは、今夜は、その古民家に泊まる予定です!
しかし、なぜ、古民家を再生し、宿泊施設として活用することが出来たのでしょうか・・・
古民家は、町が所有者から寄附していただき、都市住民との交流施設として、国の補助を受けて改修したとのこと・・・
もちろん、補助で足りない部分は、起債(借金)や町の資金を持ち出して行ったそうです。
町は、改修した古民家をおぢかアイランドツーリズムと指定管理契約を締結し、宿泊施設として活用しているとのこと。その際に、町からの管理委託料は支払われませんが、一方で、宿泊料ほかの収益は、おぢかアイランドツーリズムの運営に充てることになっているとのことです。
おぢかアイランドツーリズムには、現在17名の社員を雇用されており、人件費や施設の管理費、レストランの運営等に充てられているそうです。
この事業を計画された当時は
「こんなにお金をかけて改修しても、果たしておぢかまで人が来るのか?」
といった議論が相当あったそうです。
高砂さんも町の議会に何度も呼ばれ、収支の見通しについて説明を求められたとのこと。
その際に、高砂さんが訴えたのは
「収支計算書なんてどうにでもつくれますよ!
でも、何かを始めなければ無人島になるんじゃないんですか?
うまくいくかいかないかという議論より、絶対にうまくいかせるんだ!という気持ちでやらなければだめですよ!」
このお話を聞かせていただいたとき、私はまた、少し恥ずかしくなりました・・・
私たちは、とかく数字を並べて納得したり、納得させようとしたりしがちです・・・しかし、そんなことよりも大切なことがある・・・
古民家については当時の町長さんが、一軒一軒交渉されたそうです・・・
どうせ島には帰ってはこない。そのままにしておいてもいつかは壊れてしまう。処分費を払って解体するぐらいなら、町に寄附して活用してもらった方がいい。
町と所有者の方との利害が一致したことによって、この事業に取り組めたとのこと・・・
この後も、高砂さんのおぢかに賭ける熱いお話がつづきます・・・
次回は、おぢか島旅のコンセプトについてお話を伺います・・・
この「おぢかリポート」では、おぢかの島人たちの「熱い想い」をシリーズでお知らせします。
また、次回をお楽しみに!