島子地区振興会
島子地区は、有明地域の西端に位置し、北はおだやかな有明海と雲仙の山並みを望み、南は動鳴山(標高495m)がそびえる自然豊かな地域です。
総面積は11.21k㎡で、山林が多く、脊梁より有明海にそそぐ5水系により海に向かって拓けています。
そんな島子地区に、地区内外から人が集まり憩いの場となる場所があります。
大島子のアコウの樹。【対岳楼跡のアコウ】です。

【対岳楼】とは、有明海を隔てて雲仙岳に対峙する美邸であり、多くの文人墨客たちが立ち寄ったと言われています。
そこからの眺望をさらに際立たせたのがこの大樹で、四方に広がった枝と垂れ下がる気根は往時の風景そのままの姿をとどめています。

アコウは、クワ科の常緑高木でイチジクの仲間です。
海岸近くに生え、海水をあびても強い風に吹かれても耐えることができる強い樹なので、海辺の防風、防潮の役目を果たす木として集落ごとに大事にされ、南国の海岸の独特な景観をつくってきました。
「対岳楼跡のアコウ」は、「遠景の雲仙、近景のアコウ」といわれ、今でも人が集まる場の景色をつくる樹として大事にされています。是非、一度お越しください。


<対岳楼跡の雀榕>
[所在地] 熊本県天草市有明町大島子
[樹 種] アコウ
[指 定] 天草市指定文化財(昭和62年5月19日指定)
ふるさと熊本の樹木(昭和58年3月10日登録)
[樹 齢] 推定300年
[大きさ] 幹囲り約7.2m、高さ約7.5m
【お問い合わせ】
島子地区振興会事務局 TEL:0969-52-0452