二江まちづくり振興会
二江沖に浮かぶ周囲4キロの通詞島。沖合には、ミナミバンドウイルカが約200頭生息しています。「島の宝100景」にも選定された美しいこの島には、魅力が満載。豊かな自然をはじめ、歴史遺産や民話も多く残っており、二江地区の魅力の一つとなっています。

今回は、通詞島に伝わる民話「エーガッチョ伝説」を紹介します。
「エーガッチョ伝説」
昔々の大昔、偉い神様がたくさんおられた時代。この中にとりわけ目立って美しくやさしい弁天様がおられました。弁天様は、神々からたいへん好かれ、琵琶を引く豊満な美人神で、学問などにも優れ才能ある神様でした。反面、大変美しいのでねたみもあったそうで、あるときいたずら好きの神様が弁天様を困らせようと、魚見物に出かけ、弁天様だけを、瀬に置き去りにされたそうです。困り果てていると畳何畳分もある巨大な赤エイが現れ、その後ろには大小数え切れないエイが浮かびあがってきました。
そして弁天様を背中に乗せて、とても見晴らしがよく美しい島があると言って通詞島まで運んでくれたそうです。
以来、赤エイは弁天様の使い、神聖な生き物として大切にされてきました。漁に出ても絶対に獲らず、網や釣り針にかかってもそのまま逃がしてやること、もちろん食べたりもしないと決め、守り続けています。だから今でも島の周りの海には赤エイが棲んでおり海岸からも見ることが出来ます。島の人は、エイを大切にするから海の幸に恵まれていると思っているのです。

民話にはまだ続きがあります。

通詞島の高台にある三天宮。
大黒天、毘沙門天、弁財天と3つの神様を祀ってあることから三天宮と名付けられています。
その中の弁財天、すなわち弁天様には、古い言い伝えが残っています。
弁天様を助けた赤エイは、下腹や脱腸が痛く腫れたりうずいたりして困っていたので、弁天様に助けてもらうようお願いしました。
弁天様はエイを不憫に思われ、治してやったそうです。
そこで弁天様は、シモの病気を治すともいわれるようになりました。
いまでも、病気の治癒を願ってこの神社を訪れ、絵馬ならぬ絵エイを奉納して行かれる人がいます。

この三天宮のほか、狭い路地の「せどや」、漁船乗船、集落ごとの恵比須さまなどを巡る「二江ぐるっとウォーク」を毎年5月末の日曜日に開催しています。また、漁師さんがガイド役になり魚釣りやイルカウォッチング、塩作りなどさまざまな体験ができる「通詞島体験倶楽部(7月~9月)」も開催しています。
二江地区の自然や歴史を是非体験してみてください。皆さまのお越しをお待ちしております。
問い合わせ先
二江まちづくり振興会
Tel:0969-33-0204