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予想通りのことが、現実に起こっていた。

共同通信社によれば、
「3人態勢で一日約200人を診察する東京都内の診療所の院長は、
今月上旬届いたワクチン容器のサイズを見て驚いた。
成人への接種18回分に当たる10ミリリットル瓶だった。
翌週の予約は計6・9ミリリットル分。
小さな子どもでは約15回分が余る計算になる。
インフルエンザワクチンの使用期限は、瓶の開封後、24時間。
期限内に消費しなかった液は廃棄せざるをえず、
その分の費用は医療機関側の負担となる。
このため同診療所は、基礎疾患がなく、
当時の優先対象に該当しない未就学児らに打って使い切った。

「東京都は
「接種時期に関する原則は守っていただきたいが、緊急の場合は医師の判断に任せる」
(感染症対策課)としている。」

どうして、役人の論理は机上の空論ばかりなのだろう。
もっと現場をみて欲しいものだ。
びっくりしました。
病院の優先者のワクチンは申し込んだ量のわずか12分の1しか供給されません。
優先接種者が600人、そのうち最優先接種者が400人くらいいるのに、
11月16日の供給量は50人分、12分の1です。
さんざん宣伝して、12月には優先接種その他も始まるなどと言っておきながら、
蓋を開ければこの始末。
医療従事者への接種も全て終わっていないに・・・。
あきれて、怒る気にもなれず、笑いしか出ません。

新型インフルワクチン接種の効果については、議論のあるところですが、
国を挙げてワクチン接種を行うと決定したからには、効率的、戦略的に行うべきです。
以前も書きましたが、10mlバイアルは集団接種を想定しているとしか思えません。
供給量が少ないと、最優先者のトリアージ(患者の差別化)だけでも大変な作業です。

優先接種者はもう始まりますので、病院でするとして、
(本当は保健所でして欲しかったのですが)
今後、一般対象者の接種は一括して地域の保健所で行うべきです。

また、小学生に対するワクチン接種は、学校で集団接種をしてほしいと思います。
学校医がいますし、医師会から応援医師を派遣すれば充分可能ではないでしょうか?

個別接種より集団接種で対応した方が、医療現場の混乱を回避でき、
副作用のサーベイランスの観点からも有益性が高いと思われます。
是非、国、県、天草市、保健所には、早急な検討、決断をして欲しいものです。
透析治療を専門とする京都市伏見区の桃仁会病院では、
患者552人が新型インフルエンザワクチンの接種を希望し、
京都府から配布されたのは52人分だそうだ。
ワクチン接種の順番はくじ引きできめるのだとか。
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