ウズに行く   規矩 憲



   「規矩、ウズに行こう。」「うず?鳴門?」「ウズベキスタンだよ。」



   この突然の電話から平成25年秋のウズ旅行が動き出しました。



 うず2



40年ほど前に私が所属していた学生合気道会の卒業生がJICAからシニアボランティアとして派遣されており、ОB会でその激励も兼ねた旅行団が企画されたとのこと。


現地ではウズベキスタン合気道連盟との親善合同稽古も予定されていて、天草で稽古会を続けている私にも声がかかった次第です。


すぐに参加を決めましたが、サマルカンドからシルクロードへ連なる遥かなる中央アジアのイメージは強烈で、ともすれば単調に流れがちな私の日常を忽ち刺激し、出発までの数か月間想像するだけでワクワクしてしまう日々が続きました。

 

ウズベキスタンは旧ソ連圏であったため固有語のほかにロシア語が使われています。


覗いてみると、火曜日はフトールニク=『太る肉!』、林檎がヤーブラカ=『やぶらか』 (天草弁?)


こらぁよかばい、と思ったのはここまででした。


逆さに書いたような字や携帯電話の顔文字みたいな字まであるロシア語からは早々に退散しましたが、「コンニチハ」と「旨かデス」だけは覚えました。

 

「無事に帰って来ますよね?」の温かい声に送られて出発です。



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