魚貫地区振興会は、牛深地域の北西に位置し、平坦地にある5つの集落に約950人が暮らしています。
地区には、江戸時代のころ、魚貫住吉神社の祭典を司る者数名が帆船を仕立てて大阪に上り、住吉神社の祭典行事を習得し、その後300年来受け継がれてきたといわれている“魚貫住吉宮秋季例大祭”というものがあります。例大祭では、獅子舞や神楽、奉納相撲などのほか、市の無形民俗文化財に指定されている塩振り踊りも行われます。
塩振り踊りは、祭典の先頭で露払いをしてお供の身を清めるという意味があるそうです。踊り手は引立烏帽子を被り、鮮やかな橙色の衣装を身に纏った2人の少年で、手桶と笹を持ち、笛や大太鼓・小太鼓のお囃子に合わせて左右に手を大きく振って踊ります。神幸行列の先頭も務め、踊りながら塩水(現在は神前に供えられた酒)を振りまき、道中、神輿や供人を清める役割を担っています。
祭りは、毎年10月の第4土・日曜日に行われています。興味のある方は、ぜひお越しください。