大江地域づくり振興会


 大江地区は天草下島の西端に位置し、海産物の豊富な東シナ海と羊角湾に面しています。集落の中央には天主堂が佇んでおり、キリシタン文化を持つ地域でも知られています。今回はお万ヶ池公園周辺をご紹介します。
 
 お万の伝説が語り継がれるお万ヶ池公園は、美しい農村景観を地域の資源として、やすらぎと憩いの場として整備されました。また、周囲には13haの木原団地(農地)があり、ジャガイモ・玉ねぎ・サツマイモなどの農作物が作られています。
 特産品の1つでもある春ジャガイモの出荷時期(5月上旬)には、これらの資源を活用した「ジャガジャガ祭」が開催されます。ジャガイモの掘り取り体験をはじめ、ジャガイモの詰め放題やコロッケなどのバザー及び特産品販売、グラウンドゴルフ大会など企画されておりますので、ぜひお越しください。


「お万ヶ池公園」

お万ヶ池公園


「木原団地(農地)」

木原団地


「ジャガジャガ祭・掘り取り体験の様子」

ジャガジャガ祭り掘り取り体験の様子


お万ヶ池の由来(お万様)


 むかし、この池のほとりに大きな造船所があって、かつお船や千石船を造っていた。ある日、船の進水式があることになり、朝から海岸は多くの人出でごったがえしていた。いよいよ船を海に押し出すこととなり、大きな船体にありのように村の人達がむらがって勇ましい掛け声をあげて船を引き出しにかかった。たづなを何本も船にかけて、それを数十人ずつで引くのである。しかし、船はなかなか動かない。これはこの池に住む大蛇のしわざであったが、そんなこととは知らぬ棟梁は、自分の腕が未熟で船の造りかたが悪いためだろうと思いつめて逃げ出してしまった。
 逃げた棟梁にはお万という恋人がいた。恋人の失踪を悲しんでいたお万は、突然、船体にかけ昇るなり、つなを持つ男達に号令をかけた。あっけにとられた男達は、われを忘れてこん身の力をふりしぼった。すると、今まで岩のように根を下ろしていた大船もするすると海へ引き下ろされた。その瞬間、池には異様なさざ波が立ち騒ぎ、船上のお万を飲み込んでしまった。
 夕暗の中でお万の姿を探し求める村人達の口から、「お万は大蛇のいけにえになったのだ」と言われだしたのは間もなくのことであった。しかし、お万は大蛇の赤い舌をのがれ、恋人の後を追って海外へ渡ったとも言われている。


[お問い合わせ]
大江地域づくり振興会 
TEL:0969-42-5225

キーワード: 大江
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