2月5日、通勤する車から見える風景は一変していた。海上を滑るようにゆっくりと霧が動く気嵐(けあらし)だ。冷気が強まった晴れた朝、冷たい空気が外気温より暖かい海に流れ込み、海面で水蒸気が蒸発して霧が発生する現象で、年に数回発生する。冬の天草に出現した、自然の営みが生み出す風景を楽しんだ。