昔は、虎がいたと言うインド・デカン高原奥地の村。
「インド原産の木を育てる事で子供達の支援をしたい」と、
臨んだ旅でしたが、トイレがありません。
スラム街で小さい子どもは、路上で済ませることがあります。
人が通っても車が激しく行き交っても、平気で各々に路に
しゃがみこみます。
観光客様に飾り立てた馬車。その馬の厩。
異臭放つその厩の片隅に幼稚園に通う子どもが生活していました。
また、三方を囲った台。布1枚もない その台1つが母子二人のただ、
生活の全てでした。トイレなどありません。
「発展するインド」840億円以上かけた27階建ての住居に暮らす人も
いるのです。
インドの発展に伴う影。影はますます濃くなるように感じます。
デカン高原での村人総出の歓迎の後、トイレを尋ねると
「大丈夫、しゃがめば見えない」と言う答え。
私は野生の孔雀につっ突かれはしないかと恐る恐る用を足しました。
トイレが無いことを不自由とは思いません。
教育が提供されないことが不自由なことです。
日本で当たり前にある教育。
スラム街や売春街で暮らす子供たちにも平等に教育の場が提供できれば
ありがたいと確信した1,200キロ走破の旅でした。