本社:佐賀県嬉野市塩田町大字谷所乙766
電話 0954-66-4205
由来:奈良朝~江戸時代まで山岳信仰の修験の坊として祀られてきたが、明治の神仏分離により神社となる。山伏の信仰体系をもとに神仏集会時代が長かったため、唐船権現とも称される。ほか八天狗社など。
創建:653年
祭日:12月第二末(ひつじ)の日
神体山:唐泉山 古くは当船、その後唐船の字が使われ明治より唐泉と書かれる。
別名肥前小富士。山頂に上宮と御神体磐座座がある。
本社は鎌倉初期に分霊された下宮」である。
起源:活火山であった唐泉山を鎮めるため、山上に火伏せの神として祀ったと伝えられている。
※写真は下津浦平地区に祀られている『八天宮』
勧請の歴史:慶長期(1596年~1615)
諫早の西郷家への勧請を初めとし、江戸後期まで各地に分霊される。
鍋島家を通じて江戸へも勧請された。江戸は火事が多かったので鍋島家は
毎月1日、15日に火伏せの神である八天様にお参りし夜警していた。
結果、当家では火事が少なく八天様の霊験あらたかと評判がたち、多いときは
毎月7000枚ものお札が肥前から江戸へ運ばれた。
そのため、今もなお荒神火の神として福島の松平家・長野、桑名、一橋家など
全国各地で信仰されている。
社は佐賀、長崎に多く下津浦に近いところでは飯盛、神代、島原外港、加津佐
(全て島原半島)、佐世保などにある。特徴としては地区全体を見渡せる丘や山の
中腹に建てられていることが多く、これは対象地区の安全、山の用心を司る八天様の
性質から来ていると思われる。
参考:唐船山の姿が独特な富士山型をなすため、古くから海上交通の目印となり
有明海沿岸漁家や半農半漁民にとって海上守護神とみられたようである。