ここ数年行われていなかった先進地研修を本日2月8日(土)行いました。目的地は御所浦。昨年オープンした御所浦恐竜の島博物館の見学と御所浦地区振興会との交流会を行いました。
参加者は嶋田会長以下11名。8時半に大江コミセン前を出発して倉岳町棚底港から御所浦島へ渡りました。
恐竜の島博物館では大江から通勤している市職員の沢村さんが案内してくれました。見学時間は1時間と短い時間であったため急ぎ足での案内となりましたが、大江軍ヶ浦で発見されたティラノサウルス類の歯の化石も展示されていて、新鮮な驚きでした。
とても見応えのある博物館ですので、ぜひ一度、皆さんも足をお運びいただくことをオススメします。
11時から1時間ほど、御所浦地区振興会と情報交換をする時間をいただきました。お忙しい中にもかかわらず会長さんをはじめ総勢8名の方々が応対してくださいました。
挨拶、参加者の自己紹介のあと、それぞれの活動状況を各会長が説明しました。そして相互に質問が出て回答を行いました。
恐竜博物館ができたけど高齢化に伴い生産者や出展者が少なくなってしまい売店が上手く活用できていないなどの悩みもあるようでした。また、船で来て船で帰るという時間の制約があるのも大きなハンディになっていると感じました。
御所浦地区振興会の一番大きなイベントは夏の花火大会で、多くの予算を注いでいるということです。特筆すべきはこの経費の3分の2を地域住民の寄付金でまかなっているという点です。
以前は青年団で行っていたものを平成28年から地区振興会が主催するようになり、観客は約2000人。帰省客や近隣地域、他町からの観客も多いようです。
御所浦地区の住民は640人ぐらいで大江地区と大きな違いはありません。スポンサーだけに頼らず自分たちの資金で花火大会を開催している、住民自身がお金を出し合って地域を盛り上げるためのイベントを形成していくという姿勢は学ばなければならないと思いました。
どんどやは地区内の5地域に補助金を出して行っているそうで、それぞれ盛大に行われているようです。
2月に行う島あじマラソンは熊本県も協賛していて知事やくまモンも来るとのことでした。このマラソン大会は泊まりでの参加になるため、とても賑やかになるそうです。
また、地域の祭りは菅原神社があって秋祭りのみが行われるそうです。子供、中学生、青年の太鼓踊りと獅子舞が奉納され、船神輿海上パレード、魚の放流、魚のつかみ取りなどが行われるそうです。
以前は演芸会や抽選会もあって賑やかに行われていたとのことで、歌手やタレントを呼んでショーが行われていたようです。
一方、大江に対しては精霊流しのあとの船の処理の問題やイルミネーションの予算などについて質問がありました。
ところ変われば品変わるではありませんが、地勢や歴史的な成り立ちなどからそれぞれの地域で異なった取り組みが成されていることを知り、大変貴重な知見を得ることができました。
御所浦地区振興会の皆さん、本当にありがとうございました。今後、大江地区のために活かしていきたいと思います。
昼食は近くの飲食店で摂りました。お刺身の新鮮さと旨さ、魚の煮付けの旨かったことはあえて書いておきます。
午後は烏峠に上って360度を眺望できる景観を楽しみました。八代、水俣も見えるし、倉岳はもちろん本渡や新和も見えます。御所浦島をお訪ねの際は行ってみることをオススメします。
道路沿線にはチェーンソーアートもあって、見事さに敬服しました。
日程を終えて帰路に就き、大江に着いたのは午後4時前でした。コミセン前で散会しました。以上、ご報告まで。(報告者:西口)