『ＡＭＡＫＵＳＡシーサイド広告社』

                        第一回 「噂の彼！」 

                               文と絵＆ストーリーテラー☆Ｋ（ケイ） 

さてさて 物語の最初に登場したのは 森嶋 蘭（ラン）

東京の私立大学に通っているハタチの学生です

天草とは違い 若者が遊ぶ処がイッパイある都会で

さぞかし青春を謳歌している・・・ あ、ちょっと表現が古いかな？

もとい キャンパスライフをエンジョイしているんだろうな ♪ 

彼は今 本渡バスセンターの近くにあるハンバーガー店の

一番奥の席で 誰かに電話しているみたいだけど・・・ 

なんか店内は かなり混んでいます

 「 あ、伯父サン・・・ ランです・・・ 今 本渡の

バスセンターの近くにいるんですが 熊本行きバスの出発

時刻まで まだちょっと時間があるんで・・・ あの この度は

・・・ほんとに いろいろとお世話になりました

それで・・・ あの件は 伯父サンに 全てお任せしますので

ええ・・・ よろしくお願いします・・・ 」 

ん！？  この様子だと・・・ なんだか ちょっとヤヤコシイ

ことでもあるのかな？

こちらに向かってくる二人は・・・

帽子を被っているほうが 羽柴 秀彦（ヒデヒコ）   三十五歳

短髪のほうが 柴田 勝則（カツノリ）  二十七歳

 「 ここ いいかな？ 」

「 あ、はい どうぞ・・・ 」

「 なんや 都会並みに 混んどりますなあ～～ 」

「 ちょうど ランチタイムだからじゃないですか？

昼時を外すと そうでもないんだけど・・・ 」

「 久しぶりの天草なのに 全国どこにでもある

ファーストフード店に いつもの調子で つい入っちゃったよ～～

キミ・・・ 学生さん？ 」

「 あ、はい・・・ 」

「 冬休み？・・・ でもないよな～～ まだ・・・

試験休みかい？ 」

「 シバタは～ん！

初対面の若い人のプライベートなことに 頭を突っ込み

すぎでっせ～～ 」

「 アハッ！ 悪い悪い！  疑問に思ったことは 

そのまま素直に 口に出す性格なもんでさあ～～ 」

「 いえ、べつに 聞かれてマズイことでもないし

・・・ 東京の大学に通っているんですが  一昨日

父親の三回忌があって・・・ そのために 東京から・・・ 」 

「 アレレ～？  ヒデさん、ヒデさん！ ホラあ～～！

たしか あの子たちも アソコにいたよなあ～～ 」

「 あ、ホンマや～～！！！ 

さっきあの二人 見かけましたわな～～ 」

（ な、なんだよ～～  そっちから尋ねたくせに

僕の話 聞いてないんかい！）

「 どうやら俺たちみたいに アソコにいる間に

気が合って 友達になったみたいだなあ～～ 」

（ アソコ アソコって・・・ どこさ？

なんだか・・・ 気になるじゃないかあ～～ ）

               第一回後編は コチラから どうぞ！