2012年4月25日

『銀天デパート物語』 第七話

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☆ 《銀デパ》開業準備!☆

                                        イラスト☆K(ケイ)

デパートコンシェルジュの アマクサ シチロウです!

シロウではなく シチロウですので お間違えなきよう(笑)                            

なんだか Kさんったら 半ばヤケクソ気味で 僕を採用した

って感じですけどね(苦笑)

でも 僕を雇ってホントによかったって 感謝する時が

きっと来ると思うんですけど(笑)

え? 《銀デパ》がオープンしたら 僕に会いに行きたいので

受け持っている売り場は何階?・・・ ですって?

それは それは・・・ 僕は 特定の売り場に属してはいない

んですが いつもは《銀デパ》1Fのインフォメーションコーナー

おりますので ぜひ お遊びにいらしてくださいね ♪

ああ、デパートコンシェルジュの仕事って 売り場案内なのか

・・・ってですか?

もちろん 売り場のご案内もいたしますが コンシェルジュの

仕事というのは お客様から いろいろな要望をお聞きして

《銀デパ》地下1階から5階までの売り場の中から 最適な商品

選んだり お客様のお買い物に同行して アドバイスをしたり

要は 《銀デパ》で お客様にお買い物を楽しんでいただくための

お手伝いをすることなんですよ

はい? 買い物に同行って・・・ デートもしてくれるんだあ~

ですって?  アハッ!

《銀デパ》の建物内限定で お買い物をご一緒に楽しみましょう

何だか 高いものを買わされそう~~  ボラれそう~~って

貴方 けっこう疑り深いお方のようですねえ~(苦笑)

大丈夫ですよ~~   最初に ご予算をお伺いしますので

その範囲内で きっとご満足をいただけるお買い物を

していただけると思いますよ

え? アドバイス料は 一回につき いくらぐらいかって

《銀デパ》の商品をお買い上げいただくのですから もちろん

無料です! 安心して 買い物のプロであるコンシェルジュを

ご利用くださいませ  

え? それにしても デパートコンシェルジュって ずいぶん

楽しそうで お気楽な仕事のようだな・・・ って?

いえいえ これが傍から見るよりは けっこう大変な仕事でして

僕は カラーコーディネーターと ラッピングコーディネーターの

資格を持っているんですが デパートコンシェルジュには

常に 商品に関する幅広い知識とセンスが 求められるんです

あれ!? なんだか僕の自慢話のようになりましたね(苦笑)

さてさて 銀天デパートのオープンに向けて ただいま準備中

なんですが( と、申しましても 只今 スタッフは Kさんと私の

ふたりだけ! )    いやあ~~  難題山積みです!!!(汗)

   

アマクサ シチロウ 「 《銀デパ》開業準備の打ち合わせ中ですよ!

Kさん さっきからひとりで 何 食べているんですか~? 」 

☆甘口おケイ☆ 「 エヘッ!   これ ちょっと早めのお昼ご飯!  

自家製梅干入りのオニギリ♪   シチロウくんも 一個食べる? 」

アマクサ シチロウ 「 いえ、けっこうです!

僕 ランチはいつも 麺類かパンのどちらかですので・・・

とにかく  このデパートの全フロアを同時にオープンさせる

のは かなり難しいと思うんですよね~~ 」 

☆甘口おケイ☆ 「 そうよねえ~  スッカラカンのフロアを 商品で

イッパイにするなんて すぐにはできっこないわよねえ 」  

アマクサ シチロウ 「 そうなんですよ  なにしろ 仕入れのスタッフも

販売のスタッフもいない状況ですから(苦笑)

そこで 僕にチョット考えがあるんですけど・・・ 」 

☆甘口おケイ☆ 「 なに ナニ 何~~??? 」

アマクサ シチロウ 「 僕 これからランチに行ってきますので

打ち合わせの続きは 午後からということで~~

今日は 久しぶりに 《亜寿多》のラーメンに

しようかな~~ ♪ ♪ ♪ 」 

☆甘口おケイ☆ 「 あ、アタシも ラーメン食べた~い!

あそこのラーメン 自家製手打ち麺なのよね~~

行こ ♪  行こ ♪  」 

アマクサ シチロウ ( 大きなオニギリニ個も食べたのに~~

まだこれ以上 食べるんかいッ! )

☆甘口おケイ☆ 「 オニギリとラーメンは 別腹よ~ん ♪ 」

アマクサ シチロウ ( ギョ! 僕が思っていること見透かされた? )

☆甘口おケイ☆ 「 アタシ 叉焼は食べれないから シチロウくんに

あげるね~~ 」 

アマクサ シチロウ  ( 共食いだからかッ! )

「 はいはい それはどうも・・・ 」  

☆甘口おケイ☆ 「 アラ! アタシ そんなに色白かしらね ♪ 

そんかわり シチロウくんのゆで卵 チョーダイね! 」 

アマクサ シチロウ ( 完全に 僕の心 見透かされてるう~~! 

それに 何故か自分にいいように 解釈してるしィ~~ )

「 デパートのオープンなんて大事業を前にして なんだか

僕たちの会話って セコすぎませんか? 」

☆甘口おケイ☆ 「 商店街の中の小さなデパートだもん!

こういった庶民感覚が必要なのよね ♪ 」 

アマクサ シチロウ 「 僕は デパートには 庶民感覚は必要ないと

思いますよ~~

デパートは あくまで 夢を売るところですから~!  

アマクサ シチロウ 「 僕たち・・・ 」☆甘口おケイ☆ 「 アタシたち・・・ 」

 

          「 なんだか 意見が合わないかも~~~!!!

             ジェネレーションギャップは 埋められないのか!?」

 

          銀天デパート全館オープンまでの進捗率 只今 5%

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                                ( まったく進展なし! )  

                                                                                      

        『銀天デパート物語』 第八話 禁じ手!に続くよっ!)

 

                                                 *おことわり*

                 『銀天デパート物語』は 地元を舞台にしている性格上

                 実在の地名・施設・お店なども登場しますが

                 これはあくまでフィクションであることを ご了承下さい

 

                  *** Kの《銀デパ》おまけトーク ***

          ランチはいつも 麺類かパンのどちらかという

          シチロウくんの食生活と まったく同じKです!

          朝食と夕食は ご飯ですけどね~~

          え? 貴方は 朝はパン食で 昼は麺類・・・

          ご飯を食べるのは 夕食一回きりですか~!?

          ん~~  もっとお米を食べてねッ!(笑)