第十六回 「スーパーお手伝いさん登場！」
アタシャ 見守り隊屯所で 住み込みの家政婦をしております
おトミというもんです！
住み込みっていえば ・・・ 隊員さんたちは勿論のこと 料理人の
ヨッサンや おかかえ絵師のユメさんまで 屯所の人間全員が
『住み込み』なんですよね～～～
『通い』で 屯所に来ているものは 誰ひとり いないんです
そりゃそうですよ ～ だって、もしも 『通い』 だったら ものすごく
・・・ あっ！・・・
アブナイ！ アブナイ！ ついうっかり 屯所の秘密をしゃべっちまう
ところでしたよ～（笑）
だから 日記当番なんて イヤだっていったのにィ～ ・・・
え～っと、当たり障りの無い話題っていえば ・・・ そうそう この前
ヨッサンが言ってたように ここへ引っ越して イチバン有難かった
のが 台所の水周りに関すること ・・・
これまでは 井戸から汲み上げて 台所の水瓶に溜めていた水が
ここでは 蛇口をひねるだけで いくらでも出てくるんですもんね～
おまけに熱いお湯まで！ この冬はホント楽させていただきました
でも 天草は 年中温かいところだって聞いていたんですがね～
意外と寒い日々が 続きましたよね～
これからは いよいよ お花見の時期 ・・・ この天草でも お花見に
いい処が あちこちにあるんでしょうね～
お花見弁当を作って 皆で 桜の花を愛でに いえ ホントは 美味しい
花見酒を飲みに（笑） 出掛けたいもんですね～
でも 残念ながら この屯所は 外出禁 ・・・ あっ！
アブナイ アブナイ ～ ！！！
またしても 屯所の秘密を ポロリと言ってしまうとこでした（笑）
そういえば 以前 日記に 『 隊の機密事項を 口の軽い誰かさんが
日記のなかでバラしちゃうかも 』 なんて ヨッサンが書いていたけど
その口の軽い誰かさんって ・・・ まさか！ アタシのこと～？？？
いやですよ～ アタシは そんなに 口の軽い女じゃありませんから
アタシが思うに ケースケさんあたりが なにやら 危なっかしい
ような（笑） いやいや コンドー局長さんも スゴク人がよくて素直
だから 要注意だね ～～～
え～と 話題を変えまして ・・・ アタシたちの部屋割りなんですが
局長さんは ひとり一部屋ずつでもいいって 言ってくださった
んですが おユウちゃんが ひとりだと寂しいっていうんで 二人で
一部屋に 仲良くいっしょに暮らしております
まるで 実の母と娘みたい（笑）
・・・ えっ？ 母と娘というより 祖母と孫みたいですって～ フンッ！
とにかく 一部屋っていったって ２０畳以上は あるんですもん！
こちらに来るまでは 四畳半二間の長屋暮らしだったアタシには
モッタイナイくらいの広さです アタシも 一人っきりじゃ 寂しいかも
バス・トイレ もとい お風呂場と御手水が いっしょになったのも
付いていて（ いや～ 最初の頃は なかなか慣れませんでしたね ）
あと ちょっとしたキッチン もとい 台所もあるんですよ（ 便利～！ ）
隊員さんたちに 夕食を食べさせた後は さっさと後片付けを
済ませて 自分たちの部屋に戻り ふたりで 週刊誌 もとい 瓦版や
絵草紙などを読みながら ついでに 隊員さんたちの噂話もしてる
んですよ～ オセンベやカリントウなんかを ツマミながらね～（笑）
ところが ・・・ です！ そんな ささやかな 女同士の楽しみをも奪う
魔の時間 ・・・ それが 夕食の時間なんです！
その犠牲を イチバンこうむっているのが ナント おユウちゃん！
いえ、最初の犠牲者は 誰あろう このアタシだったんですよ～～
あ、おユウちゃんが 戻ってきた！
やっと 魔の時間から 解放されたか～
魔の時間っていうより 鬼の時間ってカンジだけどネ～
あら？ オマエさん 鬼ってところで 何だか ピンときたようですね～
さすが この日記の愛読者だけのことは おありだね～（笑）
じゃあ、その話は また いずれの日にか！
さ～て 次回は ・・・ ん！？ こりゃ タイヘン！
見守り隊を脅かす 天敵出現！！！
屯所のみんな ～！ くれぐれも 気をつけるんだよ～！
本日の日記当番 家政婦 おトミ