2013年1月1日
「 またまた シバタは~ん!
純粋な青年をからかったら あきまへんがな~~
ランくんも よう考えてみなはれや~~
いくら本渡が 天草一の都会ゆうたかて どこぞに
ホストクラブが ありますのん? 」
「 あ!そうでしたよね~~ 」(汗)
「 まあ それは ジョーダンだけどさ~
グズグズしてると遅刻しそうなのは ジョーダン
じゃないんで・・・ オレ そろそろ行くわ~~
あ、ハシバさん パーティー用のオードブルの
盛り合わせを作ってみたんで みんなで食べて
ください じゃあな~~ 若いの! 」
「 出勤前の忙しい時に すんまへん~
シバタはんも パーティーに参加できたら
よかったんですけどな
シバタは~ん バイクの運転には くれぐれも
気いつけなはれや~~ 」
「 ハシバさん ほんとは あの人
どんな仕事しているんですか? 」
「 ああ、本渡の洋風居酒屋で
週に三、四日ほど バイトしてはるんですわ 」
「 バイトかあ~~
接客係とかやってんですかねえ~~?
( あんな言葉遣いで 大丈夫なんだろか? ) 」
「 いや シバタはんは 厨房のほうを
受け持っているんですわ~~
ああ見えても 彼 かなりの腕前の料理人でっせ
バイト先の居酒屋のオーナーも 本採用にして
店を任したいって言ってるくらいですからな
でも 彼 なんだかここで やりたいことがあるそうで
バイトの無い日は 彼曰く《勉強》とかで 天草島内を
アチコチ 出掛けてるんですわ
昨日は どこぞの窯元を訪ねたみたいですけどな 」
「 ふう~~ん? ここで いったい何を
やりたいんでしょうね?
そういえば・・・ あの~~ オダさんは?
女の子ふたりの姿も 見えないようだけど・・・ 」
「 キヨミはんとユキコちゃんやったら
本渡の町で クリスマスパーティーの買い物を
したいそうで・・・ それで オダはんが ワタシの
ボロいクルマに二人を乗せていかはりましたわ
若いオナゴはんって パーティーとなると なんや
テンション上がりますわなあ~~(笑)
ついでに ランくんの歓迎パーティーもしようって
張切っていましたがな~~ 」
( 僕の歓迎パーティーは・・・ ついでか!)
「 そんな呑気なことしてて いいんですかね?
彼女たち あれから 仕事は見つかったんですか? 」
「 ああ 二人とも で
ユキコちゃんは・・・ 印刷所だったかな~~
年明け早々に初出勤なんで 今は若それぞれバイトが
決まって・・・ たしか キヨミはんがブティックい女の子
同士で 自由な時間を楽しまれてるんですわな 」
「 やっぱり バイトなんですか・・・
天草では 正社員になるのは 難しいのかな~~ 」
「 それが あの二人も シバタはんと
同じく ここで何やら やりたいことがあるそうで・・・
バイトは その資金作りのようですわな~~ 」
「 そういえば こないだの電話での話だと
オダさんも ここで《広告代理店》とかを始めるよう
ですけど( こんな田舎で なに考えているんだろ?)
・・・ じゃあ もしかすると ここの五人全員が?
ハシバさんも ここで やりたいことがあるんですか? 」
「 いえいえ ワタシは 外回りの営業の
仕事とかのほうが 性に合ってますんで・・・
実は モリシマさんが 保険代理店を経営されている
お知り合いに ワタシを紹介してくださって・・・
そこで 採用してもらえたんですわ~♪
あ、バイトやのうて もちろん正社員でっせ~~
大阪でも 保険の外交員をしてたんで なんだか
ご縁がありますわな~~
アチラでは 企業向け保険を担当してましてん 」
( 伯父サン 仕事の世話もやいてるのか~ )
「 企業向け保険?・・・ でも この田舎では
ほとんど 個人向け保険になりますよねえ~~
だけど ハシバさんって 明るい性格だから きっと
人気者の保険屋さんになれますよ~~
《保険代理店》に《広告代理店》かあ~~
オダさんの《広告代理店》のことなんですが・・・
具体的に どんなことをやるんでしょうか? 」
「 詳しいことは まだ聞いてへんけど
どうやら 東京のほうでも そちらの関係の仕事を
してはったそうで・・・
なんや都会で デスクワークをバリバリしてきはった
雰囲気ですなあ、オダはんって・・・
あ、車の音や! オダはんたち 帰ってきましたわ 」
( いったい このペンションで・・・ いや、もう
シェアハウスなんだよな~・・・ オダというヒトは 何を
やらかすつもりなんだよ~~
う~~む! ゼッタイに 確かめなくちゃ!)
To Be Continued !
*おことわり*
地元天草が舞台の物語の性格上 実在の地名 ・施設名などが
登場しますが これは あくまでフィクションです