2012年11月19日
さて 今度は 若い女の子の二人連れ
長い髪のほうが 加藤 清美(キヨミ) 二十三歳
小柄なほうが 真田 幸子(ユキコ) 十九歳
蘭クンたちの隣のテーブルが ちょうど空いたので
彼女たちが そこに着席するやいなや・・・
「 ねえねえ 君たち~~
何かいいところ 見つかったかい? 」
( え? 何? この人・・・
初対面で この馴れ馴れしさ! )
( まさか・・・ ナンパされてる??? )
「 ホラ、俺たちも アソコで キミたちの近くを
ウロウロしてたんだけどさ・・・ 覚えてないの?
まあ ヒデさんのほうは たしかに存在感が薄いけど
こんなにイケメンのオイラを覚えていないってのは
ちょっとガッカリだよなあ~~ 」
「 存在感が薄くて えらいスンマヘンなあ~~ 」
「 午前中いっぱい粘って あれこれ探したんだけどさ
なんか シックリくるもんがなかったなあ~~ 」
「 それについては 同感! 」
「 ああ! お二人も アソコにいらしたんですか? 」
( オイオイ またまた アソコかよ~~ )
「 ごめんなさい 気づかなかったです~~ 」
「 あなたたちより もっと目立っていた人物が
いて・・・ あ、失礼!(笑) なんだか 周りに異様なオーラを
放っているっていうか・・・ 私たち ソチラのほうばっかり
気になっていたのよね~~ ねえ ユキちゃん 」
「 そう! なんだか目立ってましたよねえ~~
アノ人・・・ 」
「 ああ、あの いかにも 只今都会から帰って
きましたよってな感じのオトコだろ~~?
実は 俺も チョット気にはなってたんだ・・・
なんか ああいうトコロで あの態度はないよなあ~~
一生懸命 相談に乗ってくれてる職員サンのアドバイスに
いちいち ケチつけてるっていうか・・・ 」
「 そっ! この天草じゃ そないに選り好みは
できまへんて~~ 」
( 僕の知らない話で 四人でずいぶんと
盛り上がってんなあ~~ なんだか疎外感・・・ )
「 でもさ アソコで出会った俺たち四人が 偶然
またここに集まってんだから 案外 ヤツも この店に来たり
してな~~ アハハッ 」
「 まさかあ~~! 」
「 フフッ! ハンバーガーは ちょっと似合わない
タイプよねえ~ 」
「 ホエ~~! 《噂をすれば陰》でっせえ~~!
ほんまに御本人が 店に入ってきましたでえ~~!!!
ゲッ! デカイ~~!」
「 アイツ アソコじゃ ずっと 職員サンと机を挟んで
椅子に座ってたんで さほど気づかなかったけどさあ~~
ありゃ 俺より 4、5センチは高いぜ~~ 」
「 ワタシより 20センチ近く 高そうやなあ~~ 」
マジマジ マジマジ マジマジ マジマジ マジマジ
( 気のせいか???
なんだか背中に 痛いような視線を感じるんだが・・・ )
さてと・・・ 最後に登場したのが 織田 信哉(ノブヤ) 三十歳
物語の中心人物七人のうちの六人が 一堂に会したところで
本日は これまでッ!
To Be Continued !
*おことわり*
地元天草が舞台の物語の性格上 実在の地名 ・施設名などが
登場しますが これは あくまでフィクションです