2013年1月13日
『AMAKUSAシーサイド広告社』
これは それぞれにワケあって 都会から天草にUターンしてきた
若者たちが力を合わせて 就職難の故郷で起業するために
奮闘する物語です( フィクションなのに ノンフィクションっぽいッ!)
彼らとは反対に 天草から都会への進出を夢見る一人の女性も
彼らと深く関わっていきます・・・ 物語のテーマは 《天草の宝》!!!
彼らは ふるさと天草の宝を見つけることができるかな?
第九回 「週末だけのレストラン?」
文と絵&ストーリーテラー☆K(ケイ)
さて クリスマスパーティーから一夜明けて・・・
天草西海岸は 穏やかな冬の日差しが降り注いでいます
「 ランく~~ん! オハヨウさ~ん ♪
昨日の晩は ほんま楽しかったですなあ~~
でも ランくん あんましお酒は強くないんやなあ~ 」
「 おはようございます・・・ スイマセン
途中で急に眠たくなって 最後までお付き合い
できませんでした・・・
あの~~ 他のみんなは・・・?
あれからまだずっと 飲んでたんですか~~? 」
「 おう! オレが夜中の二時頃帰ってきた
時には 女の子たちは もう部屋に引き上げていて
オダさんとハシバさん二人だけで 飲んでいたよ
オレは もう 仕事でクタクタだったんで ビール一杯
だけひっかけて ベッドに潜り込んじゃったけどな~~
なんせ 昨夜は 店のほうも千客万来でさあ~~
クリスマスに なんで居酒屋が繁盛すんのか よく
わからんけどなあ~~ 」
「 あ、シバタさん おはようございます
シバタさんが作ったオードブル とても美味しかった
ですよ・・・ 特に ひと口で食べられる ビーフカツ!」
「 そうそう アレ メチャメチャうまかった
ですわあ~ 衣がカリッとしてて お肉が柔らかくて
・・・ 材料費高くつきまへんでしたか? 」
「 ああ アレは いちおう和牛なんですが
タネをバラすと 赤身の薄切り肉を 三、四枚重ねて
揚げたものなんで お肉の値段は そんなに高くは
ないんですよ~~
あとは 冷蔵庫にあった食材を適当に・・・ね(笑)」
「 食費は みんなで割り勘なんですか? 」
「 その時々で臨機応変に・・・ ていうても
どんぶり勘定ですけどな(笑)
今回は チキンの丸焼きとワインは オダはんが
クリスマスケーキは 女の子二人で 買わはった
ようですわなあ~~
冷蔵庫に冷やしてあった生ビールは ワタシが
買ってきたんで ランくんに もっと飲んでもらい
たかったんですけどな 」
「 コップ一杯飲んだら なんだかいつも
眠たくなっちゃうんですよ(苦笑)
あ、そうだ・・・ パーティーの費用 僕にも いくらか
出させてください 」
「 え? いや、ランくんはいいよ~~!
お客さんだもん・・・ 」
「 僕 お客さんですか・・・? 」
( なんだか ちょっと 他人行儀だよなあ~~ )
「 シバタは~ん ランくんの実家は
此処ですがな~~ 同居しているワタシらは
ランくんの家族も同然でっせ~~ 」
( あ、いや、家族とまでは 思って
いただなくても けっこうなんですけどね~~ )
「 ああ そうだったよな~ スマンスマン!
お客さんだなんて言って ワルカッタなあ~~
だけど 昨日のクリスマスパーティーは ランくんの
歓迎パーティーでもあったんだから 主賓から
金をもらうわけにもいかね~よ(笑) 」
「 ・・・ じゃあ 遠慮なく ゴチになりました
あ、コレ 昨日渡さなくちゃいけなかったんですけど
ウッカリしていて・・・ 羽田で買った東京土産です
よかったら 皆さんでドウゾ・・・ 」
( お~っと! 《東京ばな奈》かあ~~
オレ的には 《田丸屋》のわさび漬けがヨカッタけど )
「 いやあ~ これが噂の《東京ばな奈》
でっかあ~~ 値段も 虎屋の高級羊羹より高い
んでっしゃろ~ ランくん 無理せんでもええのに 」
( いや! 無理はしてないって!)
「 朝から ずいぶん賑やかだなあ~~ 」
第九回後編は コチラから どうぞ!