2012年12月31日

              『AMAKUSAシーサイド広告社』

         

          これは それぞれにワケあって 都会から天草にUターンしてきた

          若者たちが力を合わせて 就職難の故郷で起業するために

          奮闘する物語です( フィクションなのに ノンフィクションっぽいッ!)

          彼らとは反対に 天草から都会への進出を夢見る一人の女性も

          彼らと深く関わっていきます・・・ 物語のテーマは 《天草の宝》!!!

          彼らは ふるさと天草の宝を見つけることができるかな?

 

               第七回 「何かが・・・ 始まる!?」 

                                 文と絵&ストーリーテラー☆K(ケイ) 

 

          冬休みの予定を急遽変更して 天草に帰ってきた

          ランくんですが・・・ はたして 彼を待ち受けている

          ものとは・・・ 都会からUターンしてきたオダくんたち

          五人は 天草で いったい何をしようとしているの?           

         

ハシバ「 ランく~~ん! お帰りイ~~♪

 冬休みは帰省しないって ランくんのオジサンの

モリシマさんから聞いてたんやけど やっぱし 

都会より 天草の正月のほうがええと思い直し

はったんやなあ~~ 」

 

蘭( ちゃう ちゃう! アンタらのことが

気になって それで帰ってきたんですわ!

・・・って ホントは言いたい~ )

「 ただいま帰りました・・・ あの~~  伯父サンの

家に寄ったら コチラに持っていってくれって・・・

はい コレ・・・( 重いのなんのって~~ ) 」 

 

ハシバ「 あらら~~  立派な大根ですな~~

モリシマさんの奥さん手作りの白菜漬けも・・・

重たかったですやろ~~  アリガトさんで~す 

オジサンご夫婦には なんやいつも いろいろと

気にかけてもろてるんでっせ~~  

 

蘭「 こないだハシバさんに修理してもらった

勝手口のドアの調子が とてもよくなったって伝えて

くれって・・・ ハシバさんと伯父サン夫婦 お互いに

よく行き来してるみたいですね~~ 」

( まだ出合って日も浅いのに 順応性があるよな~

 

ハシバ「 なんやかやと お世話になってます~

ワタシの趣味の日曜大工が お役に立ったようで

なによりですわ~~

そうや 今度 モリシマさんから 畑作りを習うことに

なってますんやで♪ 」

 

蘭( なんだか すごく仲良くなってんじゃん!)

 

ハシバ「 ランくんのお父上が遺されたこの建物も

ワタシのできる範囲で 修理させてもらいましたで ♪  」

 

蘭「 そういえば 外壁とか すごく綺麗に

なっていますよね~~ 

あ、屋根も・・・ へえ~~  ハシバさんの日曜大工の

腕前って たいしたもんだなあ~~

ほんものの大工さんみたい・・・ 」

 

ハシバ「 アハッ! ランくんに そないに言うて

もらえて 頑張った甲斐がありましたわ~~ 

そうそう ランくんの部屋も お掃除しときました

よってに 今晩からでも泊まれまっせ~~ 」

  

蘭「 それは・・・ ありがとうございます

でも僕・・・ 天草にいる間は 伯父サンの家に

泊まりますから・・・ 就職して天草を離れている

イトコの部屋が ずっと空いているんですよ 」 

 

ハシバ「 何言うてますのん! 

ランくんの実家は ここですがな~~

ここで寝泊りせんと どうしますんや!

同居しているワタシらは 家族も同然やから

なんぞ用があったら いつでも声かけてなッ♪

 

蘭( 家族って・・・ どういう発想だよ~~ )

 

シバタ「 おっ! 帰ってきたな!  お帰りッ! 」 

 

蘭( この人たちから お帰りって言われるの

なんだか 違和感があるんだけど~~)

「 ハイ ただいま・・・ です・・・ 」

 

シバタ「 東京の話もアレコレ聞きたいんだけど

これから 本渡の店に出勤するんで・・・ んじゃ

またなッ!  

 

蘭( これからって・・・ もう夕方なのに? )

「 あれから 仕事が見つかったんですね~~

夕方からの出勤って? どんなお店なんですか? 」 

 

シバタ「 夕方から出勤するといったら ホスト

クラブに決まってんだろ~~!

オレ 店のナンバーワンホストなんだぜえ~~ 」

 

蘭「 えええ~~!!!??? 」

 

            第七回後編は コチラから どうぞ!