2012年11月18日

              『AMAKUSAシーサイド広告社』

          これは それぞれにワケあって 都会から天草にUターンしてきた

          若者男女六人が力を合わせて 就職難の故郷で起業するために

          奮闘する物語です( フィクションなのに ノンフィクションっぽいッ!)

          彼らとは反対に 天草から都会への進出を夢見る一人の女性も

          彼らと深く関わっていきます・・・ 物語のテーマは 《天草の宝》

          この七人も 故郷天草の宝を見つけることができるかな?

 

                        第一回 「噂の彼!」 

                               文と絵&ストーリーテラー☆K(ケイ) 

 

さてさて 物語の最初に登場したのは 森嶋 蘭(ラン)

                       蘭(ラン)  

 

東京の私立大学に通っているハタチの学生です

天草とは違い 若者が遊ぶ処がイッパイある都会で

さぞかし青春を謳歌している・・・ あ、ちょっと表現が古いかな?

もとい キャンパスライフをエンジョイしているんだろうな ♪ 

 

彼は今 本渡バスセンターの近くにあるハンバーガー店の

一番奥の席で 誰かに電話しているみたいだけど・・・ 

なんか店内は かなり混んでいます

 

蘭 「 あ、伯父サン・・・ ランです・・・ 今 本渡の

バスセンターの近くにいるんですが 熊本行きバスの出発

時刻まで まだちょっと時間があるんで・・・ あの この度は

・・・ほんとに いろいろとお世話になりました

それで・・・ あの件は 伯父サンに 全てお任せしますので

ええ・・・ よろしくお願いします・・・ 」 

              

ん!?  この様子だと・・・ なんだか ちょっとヤヤコシイ

ことでもあるのかな?

 

こちらに向かってくる二人は・・・

帽子を被っているほうが 羽柴 秀彦(ヒデヒコ)   三十五歳

短髪のほうが 柴田 勝則(カツノリ)  二十七歳

 

ハシバ 「 平日なのに ずいぶんと混んでますなあ~~

満席状態やないですかあ~~ 

あ、あそこ・・・ 相席してもらいましょ!  」

 

シバタ 「 ここ いいかな? 」

 

蘭「 あ、はい どうぞ・・・ 」

 

ハシバ「 なんや 都会並みに 混んどりますなあ~~ 」

 

蘭「 ちょうど ランチタイムだからじゃないですか?

昼時を外すと そうでもないんだけど・・・ 」

 

シバタ「 久しぶりの天草なのに 全国どこにでもある

ファーストフード店に いつもの調子で つい入っちゃったよ~~

キミ・・・ 学生さん? 」

 

蘭「 あ、はい・・・ 」

  

シバタ「 冬休み?・・・ でもないよな~~ まだ・・・

試験休みかい? 」

 

ハシバ

「 シバタは~ん!

初対面の若い人のプライベートなことに 頭を突っ込み

すぎでっせ~~ 」

 

シバタ「 アハッ! 悪い悪い!  疑問に思ったことは 

そのまま素直に 口に出す性格なもんでさあ~~ 」

 

蘭「 いえ、べつに 聞かれてマズイことでもないし

・・・ 東京の大学に通っているんですが  一昨日

父親の三回忌があって・・・ そのために 東京から・・・ 」 

 

シバタ「 アレレ~?  ヒデさん、ヒデさん! ホラあ~~!

たしか あの子たちも アソコにいたよなあ~~ 」

 

ハシバ「 あ、ホンマや~~!!! 

さっきあの二人 見かけましたわな~~ 」

     

蘭( な、なんだよ~~  そっちから尋ねたくせに

僕の話 聞いてないんかい!)

 

シバタ「 どうやら俺たちみたいに アソコにいる間に

気が合って 友達になったみたいだなあ~~ 」

 

蘭( アソコ アソコって・・・ どこさ?

なんだか・・・ 気になるじゃないかあ~~ )

 

               第一回後編は コチラから どうぞ!