(今年の干支「午」にちなんで・・・)
馬は一本指で走る「軽車両」!?
~ 雀の子そこのけそこのけお馬が通る ~
「ほら子どもたち、大きなお馬さんが来るからそこにいては危ないよ。こっちへいらっしゃい。」そんな優しい語りかけが聞こえてきそうな、小林一茶の俳句の中に車の様な存在感で登場する「馬」。人間と馬のフレンドシップの歴史は古く、馬は人類最古の乗り物とも言われています。
中世ヨーロッパや戦国時代を舞台にした映画でも必ずと言っていいほど登場しますよね。重たい甲冑を纏った戦士達を背中に乗せ勇敢に駆け抜ける様は力強く、人類の歴史とは切っても切れない頼もしい存在であった事がうかがえます。
実は馬の脚の指は中指の一本のみ。もともとは五本指であったという設が有力なのですが、天敵から逃れる為、より速く走る為に、長い進化の過程で中指が徐々に減り最終的に今の一本スタイルに落ち着いたとされています。数が減ったと聞くとなんとなく退化しているように感じていますが、もし進化せずに五本指のままだったらあの「パッカパッカ」という小気味好い足音も違って聞こえたのかもしれませんね。
そんな「お馬さん」ですが、現代の日本の道路交通法では自転車と同じ「軽車両」に分類されるんですって。自転車と同じなので手網を引きながらの移動なら歩道を走って移動する場合は車道を走ることができます。そして「軽車両」なので法定速度を超えれば当然「スピード違反」、そして駐停車禁止区域にお馬さんを繋いでのんびりお買い物やお茶などをしていたら当然「違法駐車」となってしまいます。もちろんアルコールもだめですよ(笑)
よりエコな乗り物が求められる今、是非次のマイカー候補にお馬さんを検討されてみてはいかがでしょうか。街の人気者になる事請合いです(笑)